銀魂キャラ × 〇〇 【短編】

土方十四郎 × 喧嘩 ページ20

土『総悟…俺Aを怒らせたかもしんない…』

沖『土方さんが俺に悩み相談たァ、どういう風の吹き回しですかィ』

土『実はな…』




事の始まりは、Aの家に行ってご飯を作ってもらった時だ。


「十四郎さん！ご飯できましたよ〜」

机には美味しそうな料理が並んでいた。

今日はハンバーグとポテトサラダとスープと白米か、中々豪華だ。

土『お、美味そうだな。これ全部Aが作ったのか？』

「そうですよ。当たり前じゃないですか！(笑)
今日は土方さんが来るから頑張って練習したんです！」

土『ははっ、そうか、ありがとうな。じゃあ食わしてもらうとすっか』


そう言うと俺はいつものように懐に忍ばせているマヨネーズを出した。

「…え」


そして、


料理全部に惜しげも無くかけた。

ハンバーグ、ポテトサラダ、スープ、白米。

全てに一本丸々たっぷりとマヨネーズをかける。


そして、食べる。


土『お！美味い！美味いぞ！A！』

俺の中での料理の美味しさの感動を精一杯お伝えしたつもりだったのだが、




「……最っ低………！」


Aは目に涙を溜めて怒っていた。

土『え…A…どうした？』

「…食べたら食器は流しに出しておいて」


Aはそう言ってピシャリとドアを閉めて、違う部屋に行ってしまった。








土『…で、今朝も一言も会話しないまま今に至る』

沖『土方さん一言言わせてくだせェ、アンタ本当に最低のマヨラーニコチン中毒でさァ』

土『な、なんでだよ！マヨラーたるものマヨネーズは普段も欠かせねぇんだよ』

沖『…それが駄目なんでィ。
彼女がせっかく土方さんの為に苦労して作った料理をマヨネーズかけて犬の餌にしちまうなんて、彼女が怒る理由も正当だと思いやすぜ』

土『…！…っ』

総悟の言う通りだ。
俺は、俺はなんてことを…

土『〜っ、総悟！見回り行くって近藤さんに言っとけ！』

沖『へいへい』

そう言って屯所を飛び出した。
向かう先は…彼女の所。

ドアを勢いよく開けて入り、彼女の肩をつかむ。

「え、十四郎さん？！」

土『Aっ！…昨日は、悪かった。

もうお前が頑張って俺のために作ってくれた料理にマヨネーズなんてかけねえ。だから、

また、俺に飯作ってくれるか？』

「十四郎さん…」


するとAは俺を抱きしめた。

「マヨネーズ好きも、ほどほどに。ですよ？」

土『…っあぁ、今回のことで身に染みて感じた』


俺もそっとAを抱きしめ返した。

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