＃�将将� ページ27
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『 ふふ、貴方、顔色も随分と良くなってさっきよりずっと男前よ 』
「 おっと、それは俺よりもか？ 」
『 あら、貴方達いつの間に？ 』
「 やあ、Aにリーマス！
それが、僕はもう少し外で待っていようって言ったんだけどシリウスがどうも痺れを切らしちゃってね。まったく、君は空気を読むってことを知らないのかい？ 」
「 残念だったなジェームズ。空気は読むもんじゃねえ、吸うもんだ 」
暫くお互い睨みを利かせたかと思うとまるで子犬の喧嘩のように騒ぎ始めた２人にリーマスと共に苦笑いをする。
いつもはそんな様子を見て慌てているピーターも今回ばかりは触らぬ神に祟りなしという様子で２人の前を通り過ぎ、リーマスにお見舞いだと袋いっぱいに詰められたお菓子を手渡した。
「 ピーター！君は僕とこのナルシストヤンキーのどっちが悪いと思う！？ 」
「 もちろんこんな勘違い癖毛野郎じゃなくて俺だよな！？ 」
「 え、ええ … だってジェームズも盗み聞きしてたしどっちもどっちのような … 」
そんな！と落ち込む素振りを見せるジェームズとそれを見て勝ち誇ったように笑うシリウスに「で、でも … シリウスも本当はもうちょっと待てたと思う … 」とピーターが追い打ちをかけ、
ならばと助けを求めたリーマスに「盗み聞きは良くないよね」とトドメを刺された結果、２人とも少々大袈裟なくらいに落ち込んでしまった。
そんな２人の様子に流石に言い過ぎたかも … と普段のように慌て始めたピーターを笑いながら宥めるリーマス、そんな光景が妙に微笑ましく見えて思わず笑ってしまう。
「 こ、A？ 」
『 ふふ、ごめんなさい、笑うつもりはなかったの。でも貴方達があまりにも落ち込むから面白くって 』
「 えっとー、ちなみに盗み聞きしたことについて怒ってたりは … 」
『 私はそこまでだけれど、リーマスがどうかしら？ 』
「 … うーん、やっぱり悪いことは悪いことだからね。
そうだ、じゃあハロウィーンの時に仕掛けた悪戯の話をしてくれたらチャラにしてあげようかな？ 」
「 …！もちろんだよリーマス！じゃあまずは廊下をペイントボールで蛍光色にした話から … 」
さっきまでの落ち込みがまるで嘘だったかのように意気揚々と自分達が仕掛けた悪戯の話をする３人と、それを聞いて心の底から楽しそうにニコニコと笑うリーマスの姿に、自然とまた笑みがこぼれた。
・
続く
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箱 - すてきな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年3月31日 20時) (
レス) @page27 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - そうだったんですね！何も知らずに言ってしまっていました、すみません！これからも頑張って下さい！ (2023年3月20日 14時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃかま 。(プロフ) - イジーさん» 実はジェームズがシーカーであるかチェイサーであるかは作者様のインタビューと映画で異なっているんです…なのでこの小説はインタビューに沿ってチェイサーという設定にしています！ (2023年3月10日 1時) (レス) id: c589118b68 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - とても面白かったです！ですが、ジェームスってシーカーではありませんか？間違っていたらすみません。これからも頑張ってください！ (2023年2月18日 18時) (レス) @page14 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とっても面白くて思わずニヤけちゃいました…！これからも頑張ってください〜！ (2020年5月9日 12時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃかま 。 | 作成日時：2019年12月17日 22時
