21話 ページ22
だが、Aに言うことである程度発散はできたのか、少し落ち着きを取り戻しながらシリウスがソファに腰掛ける
｢そもそも、今回ブラック家から消されたはずの俺を葬式に呼んだのさえ、俺がAと恋人同士だということが知れているからだ
思った通り死喰い人だらけだったしな…それにも関わらずお前が行かなければもう俺に用はないはず、レギュラスが死んだという事実だけでも知れただけありがたい方なのかもな…｣
シリウスの言っていることはまさに正論で、Aもそれ以上レギュラスの死について追求することはなかった
それでもやはり悲しみは薄れることはなく、Aは傍らにいるシリウスに抱きついた
シリウスは少し驚きながらもAの頭をゆっくりと撫で、やがてAはそのまま眠ってしまった
しかし深夜に突然目を覚ましてしまった
真っ黒な闇にレギュラスが呑まれる夢
幸い、シリウスには気づかれていないため自分の思い違いだとAは自らに強く言い聞かせた
やがてそれからまた数ヶ月経った
Aはあの時以降、眠れぬ夜が増えてしまった
次々と大切な人たちが消えていく夢を見るのだ
そしてその夢で、いつも自分は生き残っているのだ
皆が消えてしまい真っ暗な世界で1人の自分
その夢を見る度に目を覚ましてしまう
何度見ても、ああこれは夢なんだな、と思うことができず毎晩毎晩苦しい日々を過ごした
そして悪夢を見て目を覚ましてしまうAは大きなベッドの中で身じろぎ、近くにいるシリウスを見て安堵の息を吐く
そして3度に1回ほど、同時期にシリウスが目を覚ます
つまり3度に1回はシリウスを起こしてしまうくらい魘されているということだ
そんな時シリウスは決まってAに言う
｢俺がいるから大丈夫だ｣
そしてAを抱きしめる
その瞬間は確かに幸福に満ち溢れているのだが、それでもやはり夢は見るのだ
そのせいで昼間に眠くなったり、夜眠れなくなったりと体内時計は若干狂っていたが、そもそも部屋の外に出ることが少なくなっていたのであまり気にしなかったし、シリウスもそのことに関しては何も言わず、ただAの身を心配していた
そんな鬱々とした毎日を送っているAだったが幸せなニュースも0ではなかった
リリーは順調にお腹の子が育っているとAに報告し、Aは久しぶりにポッター家にお邪魔することにした
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ターコイズ(プロフ) - サカさん» 返信遅くなってすみません。こちらこそ、他にも読んでみたいと思ってもらえるほど気に入っていただけたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年5月5日 5時) (
レス) id: e084e939a0 (このIDを非表示/違反報告)
サカ - コメント失礼します！一気読みしてしまいました。親世代の物語はそんなに好きではなかったのですが、この物語のおかげで他にも読んでみようと思えるようになりました。ありがとうございます！前のからだいぶ時間が経ってからのコメントですが気づいてくれますように！ (2023年3月20日 20時) (レス) @page49 id: 0270587d36 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - まゆさん» はじめまして。返事遅くなってしまい申し訳ございません。読んで頂けて嬉しいです！私も書いていて悲しかったので早く二人をもう一度出会わせてあげたいです...！コメントありがとうございました。 (2018年10月20日 14時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - はじめまして！世界最強魔女の親世代読ませていただきました！面白いです！面白いのですが、シリウスとヒロインが別れてしまった途端、私のガラスのハートがブロークンしてしまいました…シリウスぅぅううう！！！でも面白かったです！続き、楽しみにしてます！ (2018年6月7日 14時) (レス) id: 6141bd420f (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - ゆうなさん» 本当ですか！？やっぱり面白いと言ってもらえるのは嬉しいです！子世代も頑張ります！ホームステイも楽しんできます！ (2017年2月28日 19時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Namida/
作成日時：2017年1月12日 23時
