25話 ページ27
そしていよいよ始まったクディッチの試合
グリフィンドール対スリザリンが初戦という事実はAとしては驚きだ
隣でまるで台本をそのまま読んでいるかのような軽やかさでリーが実況をしてそれをBGMにAは会場を見渡す
リーの実況は双子の言った通りユーモア溢れ、時にマクゴナガルに怒られながらも楽しく場を盛り上げている
上の方でハリーがスニッチを探しているのを見たAが思い出すのは当然ジェームズ･ポッターだ
彼も素晴らしい才能の持ち主でそれを見事引き継いだハリーは軽やかに飛んでいる
そして1度スニッチを見つけたかのようにハリーが箒を走らせたがスリザリンのキャプテンに突き飛ばされてしまった
どの時代も変わらないものは変わらないのだ
そしてスニッチを見つけていない状態に戻ったハリーはまた上空に留まることとなった
しかしその分のビーターやチェイサーの動きは素晴らしい
懐かしさを感じながら見ているとAはハリーの方を見てあることに気づく
しばらくして観客皆が気づいた
ハリーの箒の様子がおかしい
Aは隣で忙しなく口を動かしているリーに話しかける
｢ねぇ、リー｣
｢ん？｣
｢ハリーがスリザリンの野次で動揺すると困るわ、彼今日が初めてでしょう？精神的なダメージを軽減するために他の選手たちを中心に実況をお願い｣
｢お安い御用｣
実況しながらも彼はきちんと話を聞いてくれた
｢ありがとう｣
Aはそう言うとハリーの方をじっと見つめる
見たところハリー自身というより箒に呪いがかかっているようだ
そしてどうやら呪いだけではなくもう既に反対呪文も唱えられているようにも思えた
呪いだけならもうハリーは振り落とされていたかもしれないが彼はまだ辛うじてだが箒に捕まっていられる
Aはそこまで考えながらもう反対呪文を唱えていた
するとさすがに呪いより反対呪文の方が強くなってやがてハリーの箒の動きは少しずつ落ち着いていった
そんな時教師席の後ろの方が何やら騒がしい
Aがそう気がついた時にはハリーの箒は何事もなかったかのように機能し始めていて、歓声が鳴り響いていた
｢よかった…｣
安心したAは教師席の騒がしさも忘れてまた試合を見るのに夢中になっていた
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ターコイズ(プロフ) - ミルクレープさん» むしろめちゃくちゃ怒ってんじゃねーのって思いますよね (2018年10月20日 14時) (
レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ - 確かに普段凄い形相でおこる人が静かだったら怖いねww (2018年10月16日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - にくまんさん» コメントありがとうございます。4日ってかなりハイペースですね。お疲れ様です。私もシリウスとの再開楽しみです！まだ全然考えていないのですが…。 (2017年12月6日 1時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - チョコさん» コメントありがとうございます！子世代も長くなりますがよろしくお願いします。 (2017年12月6日 1時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - ここ４日ぐらいで、最初から読み進めました！シリウスとの再開がたのしみです！ (2017年11月14日 13時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Namida/
作成日時：2017年4月4日 12時
