12話 ページ14
学期の始めから数日が経ったが、まだAは大きな仕事はない
さすがにスクイブのフィルチにこの大きな学校の掃除は大変だったらしくAが掃除をするという点についてはノーコメントだった
お礼は言わないだろうが、ケチをつけないだけありがたい
ピーブスを退治したことに関してもおそらくだがありがたいと思っているだろう
あくまでもおそらく、だが
そして掃除をしながら試しに、とAは魔法薬学の授業をこっそり覗いて見て驚いた
｢セブルス怖すぎ…｣
確かに学生時代もあまり人を寄せ付けない雰囲気があり、口調や目つきも周りの学生達とは少し違っていたが、大人になってここまで怖くなるとは思わなかった
｢……人ってやっぱり変わるのね…｣
他の先生達の授業はAのいた当時と変わらなかった
マクゴナガルは厳しかったし、マダム･フーチは声が大きかった
だがAのいた時と違う先生はセブルスだけではなかった
言うまでもなく、闇の魔術に対する防衛術の教師だ
クィレルという名前のその教師は話し方が常にどもっていて、Aはあまり好きになれなかったし授業の面白味もまるでなかったのですぐに見るのをやめた
それに、彼がAが世界最強魔女だと知っているのか、元から人と話すのに抵抗がありそうな人だからなのかは知らないが、クィレルはAにあまり近寄ってこない
話しかけもしないし、挨拶などもない
だがAもクィレルのことを別段意識したことはないので特に困ったこともなかった
授業の補佐も、数回するうちにだんだんと生徒達とも慣れ親しむことができ、その点においても困ったことはなかった
そうして何事も無く平和な日常を過ごすAはもうだいぶ慣れてきた夜の見回りをしようと部屋の外へ出る
Aは学生時代何度夜中寮を抜け出したかなど覚えていないほど抜け出したが、どうやら今のホグワーツで抜け出すような生徒はあまりいないらしい
いたとしても、消灯時間が過ぎた直後などのギリギリ許せるような時間帯で理由もおそらく図書室で少しうたた寝をしてしまったなどといった程度だろう
大体消灯時間を1時間過ぎると生徒の声は聞こえなくなる
フィルチが怖いのか、悪いことは上手く見つからないようにしているのかはあまりわからない
しかしAが夜の見回りを始めてから今までほとんど目にしたこともないのは事実
しかしこの日初めて目にすることになる
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ターコイズ(プロフ) - ミルクレープさん» むしろめちゃくちゃ怒ってんじゃねーのって思いますよね (2018年10月20日 14時) (
レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ - 確かに普段凄い形相でおこる人が静かだったら怖いねww (2018年10月16日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - にくまんさん» コメントありがとうございます。4日ってかなりハイペースですね。お疲れ様です。私もシリウスとの再開楽しみです！まだ全然考えていないのですが…。 (2017年12月6日 1時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - チョコさん» コメントありがとうございます！子世代も長くなりますがよろしくお願いします。 (2017年12月6日 1時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - ここ４日ぐらいで、最初から読み進めました！シリウスとの再開がたのしみです！ (2017年11月14日 13時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Namida/
作成日時：2017年4月4日 12時
