11話 ページ12
次の日からAの仕事はスタートした
まだ教師の補佐の仕事はないらしく、とりあえずは管理人の補佐だ
フィルチは相変わらずAのことを嫌っているが、元々彼が誰かに嫌悪以外の感情をもつなど見たことがないのでAは何も気にしていない
そもそも嫌悪感剥き出しのフィルチしか見たことのないので、今更優しく話しかけてきたりでもしたらそれこそ本気で怪しむ
見たくもない
今日やることはよくわからないが、新入生の事でフィルチは忙しいらしく掃除でもしてろと完全に投げやりだ
だがAだっていきなり重要な仕事などやりたくないので、何事もなく廊下に出て杖を振った
廊下には誰もおらず、Aは小さくほくそ笑んだ
誰も見ていないのなら強い魔力を制限する必要も無い
Aは世界最強魔女だとバレないためにも普段の魔力は抑えるが、廊下に誰もいないのであればめいっぱい魔法を使って掃除ができる
鼻歌を歌いホグワーツ内を綺麗にしながらゆっくりと歩いていると、ふとゴーストがふわふわと浮いているのを見つける
そのゴーストはかなり前に見覚えがあり、そしてそのゴーストの酷く愉しそうな笑い声にも聞き覚えがあった
｢ピーブス…？｣
Aの顔に悪い笑みが広がる
後ろからピーブスへ近づいた
ピーブスは何やら廊下に悪戯を仕掛けている途中でAになかなか気がつかない
悪戯をしているなら理由があるとAの笑みはさらに深まった
｢ねぇピーブス、あなたは何をしているの？｣
Aが声をかけるとようやく振り向きにやりと笑った
｢お前ごときに教えるか！ばーか！わかったらとっととどっか行け！｣
どうやらAのことを覚えていないらしい
｢2度と忘れられないようにしてあげるわ…！｣
Aが小さく呟いた瞬間杖をピーブスに向け、失神呪文を放つ
Aの魔力は強いため、ゴーストにも効くのだ
｢お望み通り消えてあげるわ、さようなら｣
吹っ飛んだピーブスに背を向け、軽く手を振りながらAはまた廊下を歩き出した
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ターコイズ(プロフ) - ミルクレープさん» むしろめちゃくちゃ怒ってんじゃねーのって思いますよね (2018年10月20日 14時) (
レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ - 確かに普段凄い形相でおこる人が静かだったら怖いねww (2018年10月16日 23時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - にくまんさん» コメントありがとうございます。4日ってかなりハイペースですね。お疲れ様です。私もシリウスとの再開楽しみです！まだ全然考えていないのですが…。 (2017年12月6日 1時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - チョコさん» コメントありがとうございます！子世代も長くなりますがよろしくお願いします。 (2017年12月6日 1時) (レス) id: 1341dc0cf7 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - ここ４日ぐらいで、最初から読み進めました！シリウスとの再開がたのしみです！ (2017年11月14日 13時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Namida/
作成日時：2017年4月4日 12時
