【おそ松さん】お願いします！踏んでください！！

１松 ページ2

あれはいつだったか、


俺が授業中居眠りしていたのでプリント運びをやらされていた時、


窓から吹いた風にふわりとまう白い紙たち。



周りの奴らは見て見ぬ振り、

まあ、そんなもんだろ人間って。


そんなことを思いつつ、重い息を吐くと俺より早くにしゃがんだ影、


膝から体をおるそのなだらかな動きに目を奪われ、

はっとして俺もプリントを拾う。

拾い終わると彼女は俺にまとめたプリントを渡す

｢どうぞ。気をつけてくださいね？｣


澄んだ綺麗な声はどこかで聞いたような。


｢おう！わりぃな、ありがとう｣

｢いえ、このくらいなんてことないですよ｣


ふわり、そう形容出来るような柔らかな笑み、


すっ、と立ち上がった背は普通の女の子より高い。

スタスタと去っていくその後ろ姿を見ながら、



なんとなく目に焼き付いたのはそのスラリとしたふくらはぎだった。

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