炎虎が十一匹 ページ11
国木田「太宰が行方不明ぃ？」
「そ…ｸﾞｽ、なん…えぐ、ひっく…」
敦「電話も繋がりませんし下宿にも帰っていないようで…Aは僕の部屋に泊めたんですけど、帰ってくる様子がなくてずっと部屋の中歩いてました」
国木田「道理で隈が酷い訳か」
また川だろ、とか、土中とか、拘置所とかなんか色々言ってるけど、
敦「それが…Aが突き止めたんですけど街で匂いが途絶えてるんです。先日の一件もありますし…まさかマフィアに暗殺されたとか…」
国木田「阿呆か。あの男の危機察知能力と生命力は悪夢の域だ、あれだけ自 殺未遂を重ねてまだ1度も死んでない奴だぞ。己自身が殺せん奴をマフィア如きが殺せるものか」
敦「でも…」
未だ泣き続ける僕の頭を誰かが撫でる。
見上げると、谷崎さんがいた。
谷崎「ボクが調べておくよ。だから泣き止んで？」
「んぐっ…うん…」
敦「谷崎さん無事でしたか！」
よしよしと泣き止むまで撫でてくれる谷崎さん。
芥川と対峙した時に大怪我をして与謝野さんの治療を受けていた。
国木田「与謝野先生の治療の賜物だな。谷崎、何度解体された？」
さああ、と谷崎さんの顔が青くなる。
そしてみんなに背を向けてしゃがみ、
谷崎「……四回」
「？？」
谷崎「敦君、A君、探偵社で怪我だけは絶対にしちゃ駄目だよ」
「わかった…！」
国木田「今回はマフィア相手としれた時点で逃げなかった谷崎が悪い」
乱歩「マズいと思ったらすぐ逃げる。危機察知能力だね。例えば…今から10秒後」
きょとん、と首を傾げると後ろから女性特有の高い声の欠伸が聞こえた。
与謝野「寝すぎちまったよ」
敦「与謝野さん」
「おはよう、ございます…」
与謝野「あぁ、新入りの敦とAだねどっか怪我してないかい？」
敦「ええ、大丈夫です」
与謝野「おやァ？泣いてるじゃないか…」
「むぎゅ…」
敦「わ、わ、よ、与謝野さんやめてあげてください」
与謝野さんにむにむにと頬をつかまれる。
涙は引っ込み、ただ唸る。
与謝野「ところで誰かに買い出しの荷持ちを頼もうと思ったんだけど…アンタらしか居ないようだねェ」
「あれ…？」
敦「え！？」
さっきまで頭を撫でていた谷崎さんも、国木田さんも、乱歩さんも、賢治さんも居ない。
大声で泣き喚いたのは与謝野さんから伝って探偵社員全員に知れ渡ったのは言うまでもない
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Dear(プロフ) - 碧さん» わああ、コメントありがとうございます！もっとヘタレっぽく出来るよう頑張ります！ (2017年4月22日 22時) (
レス) id: a2ea66f91f (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - ヘタレ大好物です！！更新頑張ってください！！ (2017年4月22日 21時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
Dear(プロフ) - ポッキーズヴィｰヅさん» コメントありがとうございます！(´ヮ｀*) (2017年4月15日 14時) (レス) id: a2ea66f91f (このIDを非表示/違反報告)
ポッキーズヴィｰヅ - 夢主君可愛い…癒されます(*´∇｀*)続き楽しみに待ってます！ (2017年4月15日 13時) (レス) id: 2edc2cd451 (このIDを非表示/違反報告)
Dear(プロフ) - くろねこさん» えぇ！？すみません(´ヮ｀;) (2017年4月10日 17時) (レス) id: a2ea66f91f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dear | 作成日時：2017年4月5日 21時
