空から天女が降りて来た《忍たま》 (ページ1)

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天界からの天女ページ1

夏摘「あれ？ここどこ？」
気づかずに降りて来て、羽衣がなくなっていることから、私は、天女になって、空に帰れなくなったことはわかった。
運良く、建物の外ではなく中に降りれたことに胸の奥が緩んだ。
でも、ここは…なんの建物の中なのだろう。
青や白の塀に囲まれ、大きな木の建物が建っている。
私は、こう見えても欲界に住む天人だ。この建物が何かぐらいは、この情報でわかった。

塀の色、建物の大きさ、数、大きな鐘もある。
これは間違いなく忍術学園だとわかった。
それがわかった瞬間、私の体が震えた。

夏摘「え！？忍術学園！？忍者の学校！？どうしよう。どうして降りてるって気づかなかったんだろう。私、やられるぅ！？やられちゃうの！？」
うわーん。なんて泣いてる場合じゃない。きっと、忍者の学校でも優しい人いるはず…だ。
今は、恐怖と戸惑いしか頭にない。
初めて降りて来た。
というか、降りれるのは一度。一度降りて来てしまったら空には戻れない。
！？

伊作「あれ？君だれ？忍術学園の子じゃないよね。」
誰誰誰誰！？怖い怖い。
夏摘「怖い人？忍者？」
私は、頭の中が混乱しながら恐る恐る小声で聞いた。
伊作「忍者…というか忍たまだけど、怖くはないよ。君はだれ？」
怖い人ではなさそうでほっとした。
誰？と聞かれたので、天女といっても信じて貰えるかはわからないが、正直に言うことにした。
夏摘「て、天女…。」

伊作「天女！？神様！？ご、ごめんなさい！なんか変な事いってないよね！？」
この反応には驚いた。天女。知ってるんだ。
夏摘「でも、降りていることに気づかなかったくらいだし、私はもう神様じゃない。気軽に話して。」
妙に敬語で話されるのも苦手なので、私はもう、神様じゃないといった。
伊作「そうなんだ。そうだ。僕は善法寺伊作！よろしくね。」

夏摘「わ、私はっ！」
と、言いかけた時。

留三郎「伊作！どうしたんだ？」