【ONE PIECE】唯一無二の彼女は美しい10 (ページ30)

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ブロンに抱えられているセナの方を心配そうな表情を向けながらナミはエネルに着いて行く

エネルが向かったのは方舟＂マクシム＂が置いてある所で方舟を見たナミとブロンは驚く表情を隠さなかった

方舟に乗ったブロンはエネルから離れた所にセナを下ろしセナの額に手を添えて目を瞑るブロン

セナは目を開くと目の前には一面花が咲く草原が広がっており、近くには湖がある事に気づき覗き込んでいると後ろから足音が聞こえて来て振り向くとエネルの隣にいたブロンが立っていた

貴女『っ！？』

驚くも真っ直ぐとブロンの方を見ながら立ち上がる
警戒すべきかも知れないがブロンの顔を見るとどこか泣きそうな表情をしていて離れようとはしなかった

貴女『…あなたは……』

ブロン「私は…ブロン…あなたを待っていました」

貴女『わ…私を？なんで……』

ブロン「アナタの仲間を傷つけてしまい申し訳ない
私はアナタにあるモノを渡す為にずっと待っていました」

貴女『私に……渡すモノ？』

ブロンの手の平の上には黒い靄である生き物の形をしたモノがセナに向けられていた

ブロン「コレはあなたのこれからに役に立つでしょう」

セナは訳が分からず手を伸ばすと黒い靄はセナを包みこむと黒い靄は消えてしまった

貴女『え……なに…消えた？え？』

ブロン「やはり……」

突然の事に戸惑うセナ
体には特に異変などは無い事を確認してブロンの方を向く

貴女『今のは』

ブロン「アナタの力に必ずなるでしょう」

貴女『私の…力に…？どう言う事？全然分からない』

ブロン「大丈夫です…
あなたの仲間がエネルと戦っています」

貴女『そうだ！！ゾロ達が……』

ブロン「早く戻られた方がいい私とはここでお別れです」

貴女『え？』

ブロンがそう呟くと後ろを向き歩き始める
セナはブロンの背中を見つめるとどこか見た事のある気がして呼び止めた

貴女『本当の…名は？』

ブロン「！！？」

セナの言葉に驚く表情をしてセナの方を向くブロン
ブロンの表情は驚いた表情とどこか泣きそうな表情をしていた

貴女『(変な事聞いちゃった……でも…)
あなたの本当の名前……なんて言うの？』

ﾃﾞｨｱﾝ「ディアンと申します」

貴女『ディアンありがとう』

セナは一礼するとディアンとは反対の方向へ歩き出す
ディアンはセナの後ろ姿をジッと見つめると涙を流し出す

ﾃﾞｨｱﾝ「頑張って下さい
…どんな困難があろうと私達はあなたを＿＿＿ます」