第138話 彼 ページ17
うとうと、夢見心地で時間を過ごす。
もうね、ここあったかいの。眠たくなっちゃったよ。
だけどそんな私を起こすように、ズドーンと建物が崩れる音がした。
ビビった…寝そうだったから怒られたのかと思ったよ。
何かと思って見張り役の飛段に目を向けると、もう影も形もなかった。音を聞いてすぐに向かったようだ。
私はとりあえず誰か来るのを待つ。
めっちゃ悲しい。
広い部屋にポツーンと取り残された私の気持ち、ワカリマスカ⁇
フッと自分に向けて鼻で笑った。
マジきついわ…暁の皆さん冷たい…もう突っ込まれたがってるんでしょ!「冷たいわ〜!」って言われたいんでしょ!
ふっふっふ、狙ってるんだね可愛い奴め!
ようし、今度このAさんが思いっきり突っ込んでやろう。
待ってなお前ら!
…こんなことを思っているうちに、何やらドアの向こうで話し声が聞こえてきた。
「〜〜、〜」
「……!!」
話の内容こそ聞こえないが、とてもハッキリ聞こえたものがあった。
これは、確実だ。毎日毎日聞いてきた。
『A、俺もやろう』
『早く帰ってこい』
そして、一番もう一度聞きたいと思っている声でもある。
さっきの破壊音も、彼が入ってきた音だ。
ここまで考えた私は、一刻もこの部屋から出たいという気持ちで押しつぶされそうだった。
170人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫マシュマロ2 - 今までお疲れ様でした。私はあみ様の大ファンです。早く良くなって欲しいです。今まで本当にありがとうございました。あみ様という素敵な方に出会えて楽しかったです。 (2020年9月30日 17時) (レス) id: a09a5ea08b (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - ご心配おかけしまして、申し訳ありません。続けれそうなら、できる限り戻ってくるつもりです。暖かいコメントありがとうございます! (2016年8月15日 15時) (レス) id: 3bc9136189 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - 胃炎大丈夫ですか?これからも楽しみにしてますので頑張ってください!お大事に (2016年8月9日 19時) (レス) id: 60bbee3079 (このIDを非表示/違反報告)
パクラ(プロフ) - あみさん» はい!ありがとうございます!m(_ _)m (2016年7月9日 16時) (レス) id: 9998d5b343 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - パクラさん» いえいえ( ´ ▽ ` )ノ小説、頑張って下さいね! (2016年7月3日 20時) (レス) id: 3bc9136189 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ