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▷ Aside
※ 前回の続きです。
その後少し歩いて今に至る。
幸 「ちょっとトイレ。大人しく待っててね。」
『はーい!』
大人しくってどういう意味ですかね幸さん。←
まぁ、その言葉通り大人しく待っていたら...
2人の大柄な男性が私の目の前に立った。
男1 「ねーちゃん今1人?暇?」
男2 「俺らとどっか行かね?」
ナンパだ〜。
どうしよ〜。
『あ、いえ、人待ってるんで。』
男1 「男?」
『はい。』
男2 「でもさ〜。
そいつねーちゃんほっといて
どっか行ってんだぜ?」
『いや、トイレなんで。』
男1 「まぁ、いーじゃんいーじゃん!
いこーぜ?」
手を掴まれそうになる。
『嫌です。』
私はそれをひゅっとかわす。
『私、人待ってるんです。
あなた達とは行きません。』
男1 「おっほwww強気だねぇwww」
いや笑いすぎじゃね?!
男2 「いいじゃん!!いこ?!」
手を掴まれてしまった。
『え、ちょ、やめてください!!』
私こんなとこで死ぬの?!(死なない)
まだ推しにも会えてないのに泣(だから死なない)
誰かああああ泣
幸 「あのー。手、離して。」
『幸くん!!!泣』
男1 「?ねーちゃん友達?」
幸 「...彼氏だけど。」
男2 「...プッ っあはははっwwww
女装家の彼氏さん?wwww」
『なに笑ってんの?!』
男1 「は?」
『幸くんのこと馬鹿にするなこのクズ!!』
男2 「あぁ?」
男1 「なんか思ったよりだな。行こうぜ。」
男2 「おう。」
そうして男2人は去っていった。
最後まで何がしたかったのか
分からない人達だった。
幸 「...なに、ナンパされてんのさ。」
『ごめん。なんか話かけられちゃって。』
幸 「はぁ。俺が恥かいただけじゃん。
かっこつけて彼氏とか名乗っといて笑われて
Aに庇われて終わり。ダサすぎでしょ...。」
『幸くん。もう、自分のこと悪く言うのやめて。』
幸 「?」
『幸くんが来てくれてなきゃ、
私今頃アイツらの腕の中だよ?
アイツら、ほんと怖かった。
幸くんが助けに来てくれたから、助かった。
彼氏って言って守ってくれたのも嬉しかったよ。』
幸 「A...。
ふふっ、アンタが元気ならそれでいいけどね。ほら、服、見に行くんでしょ。」
『幸くん...。うん!!』
私はるんるんっと歩き出した。
幸 「...ありがと。」 (小声)
幸くんの声、ちゃんと届いてたよ。(地獄耳)
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作者名:咲良。 x他1人 | 作成日時:2020年11月23日 12時