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86話 ページ40

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「それはまた虫のいい話だな。」



「へぇ。そうかな?」



そういうとアッシュはユーシスの首元にナイフを持っていく。



「依頼人の命を守れなかったらあんたの真っ白な経歴に汚い‪✕‬が着くぜ。」



「そんなことをしてみろ…君の仲間だってタダじゃ済まないぞ!」




「黙れ。


腸で首を絞めてやろうか?仲間に1本でも触れてみろ。」




やばいっ…なんでっこんな時に…




ふらふらと目の前がぼやけていく。




何とか合図には合わせて逃げないと…




「いいか英二遅れるなよ。」


「3」「2」「1」




それを合図に俺たちは走り出した。





その後はよく覚えていない…



朦朧とする意識の中ひたすら走った覚えしか…







目が覚める。



辺りはまだ暗く、突然の起床に視界がまだぼやける。




暗さに目がなれよく見えるようになってきた…



隣に英ちゃん、反対側にアッシュ、上にショーター…




『囲まれてんな…』



3人を起こさないように俺は屋上へ出た。




確か明るくなる頃には英ちゃんも屋上へ上がってくるから俺は屋上で入口の1段高いところに寝転がっていた。





昨日の件で体力が落ちていることが分かる。




自分が足手まといになってきてることが分かる。




体が思い通りに動かなくなってきていることが分かる。




1人になると最近このことばっか考えてしまう。



『薬…なくなってきたな…』



取りに行かなきゃ…



この体で?追われる身で?



役立たず、足手まとい




3人には悪いけど俺は黙って響兄さんの所へ向かった。




「随分と痩せたな…」



『うん。薬を貰いに来たんだ。』



「何がお前をそんなに突き動かすんだ…」



響兄さんにそう聞かれる。




『兄さん…俺今が1番楽しいんだ…


みんなといる時間が1番…楽しいんだ…』




響side




追加の薬を渡すとすぐに出ていったA…






Aのあんな顔初めて見たんだ…




止められるはずない。



そんな権利俺にはない…





だからせめて、悔いのないように…




俺は俺であのクソ親父に薫兄さんの仇を打ってくるから。





Aside






帰る頃にはもう既に辺りは暗くなっていた。




部屋に入るとアッシュとケインが話していた。




「厄介なことになったな…


リー・ユエルンだっけ?綺麗な面しておっかねぇ野郎だぜ」





っ…やばいっ。




俺はその場を離れて薄暗い建物裏に行った。

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くるくる天パ(プロフ) - 続き読みたいです! (2021年4月8日 22時) (レス) id: 1cd1def724 (このIDを非表示/違反報告)
わら。 - 続きが楽しみです!更新頑張ってください。 (2020年6月28日 23時) (レス) id: 9773c47bee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鬼羅 | 作成日時:2020年6月7日 10時

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