憧れのお前に会えて…２【BANANAFISH】【男主】 (ページ16)

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62話ページ16

A side

「なぁ。その噛み跡だいぶ酷いぜ…肉がえぐれてやがる。…」

『ユーシスにつけられた。』

「Aアッシュの友達だって言ってたよな？アッシュは死んじまったな。」

『アッシュは死んでなんかないよ。』

「やっぱりそう思うよな。あの恐ろしく強えやつがそんな簡単に死ぬとは思えねぇ。なにか裏がありやがる。」

シン君鋭いな…

『シン君はユーシスの部下？』

「ふざけんな!!あんなやつの部下になんかならねぇよ。」

俺はその夜痛みに悶えて朝が開けるのを待っていた。

その頃アッシュ･リンクスは…

アッシュ side

『またあっちまったな伊部さん。』

研究所を抜け出した。

「あぁ。」

『英二とAは元気か？』

「あいつらはいない…いなくなっちまった。どこへ行ったか分からないんだ!!」

は？

.

『はっ！！』

カシャンっ…

目を覚ますと隣にはマックスがいて…

『悪い…』

「気にするな。無理はない。」

『ここは？』

「もうセントレアパークだ。」

『どのくらい寝てた？』

「あー。30分かそこらだ。

博士を安全な場所に隠そうと思ってな…」

俺はそんなことをしてる場合じゃない…

Aと英二を探しに行かないと…

『じゃあ住所を教えといてくれ。』

「えっ。住所…一緒に行かないのか？」

『俺はやることがある。

止めてくれ。』

「Aと英二を探しに行く気か？気持ちはわかるがお前は疲弊しきっている。お前の体は休養を摂る必要があるんだ。」

『わかってる。マックスだって知ってるだろ？Aの命は残りわずかだってこと…

あいつ苦しいのを我慢して血を吐いても黙ってやりすごして…

休養を取らないといけないのは俺よりあいつだ。だから一刻を早く探して楽にさせてやらないとダメなんだ…

あいつらが無事でいないと俺はダメなんだ…』

「そっか…もうなにも言わねぇよ。」

『服貸せよ。この格好で歩けってのか？』

「いいじゃないか～モテるぞぉ？きっと。」

俺はマックスの頭に銃を構える。

「冗談だってば。」

俺は服を貰う

『なんだよこのズボンはこんなの良く履けたなぁ。』

「嫌ならスカート履いてけー！」

俺は外に出て歩き始める。

「宛はあるのか？」

『この街は俺の庭だぜ？』

俺は夜の道に足を進めた。