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朝田は、大学の課題があるとかで、家に帰っていった。Aが店に戻った後も、特に何も無く、今日の営業は終了した。
古謝「なぁ、この後暇？」
山崎「うん、何にも無いけど。」
古謝「末澤の所行きたいんやけど、付いてきてくれへんか。」
前はあんなに行きたくなさそうだったのに、何があったのか。
でもちゃんと行きたいと言ってくれた事がAは嬉しいかった。
あと、少しだけ気まずそうに言う古謝は素直じゃないな、なんて思った。
山崎「いいよ、行こ。」
店の片付けをさっさと終わらせて病院へ向かった。
行く途中に花も買った。
病室の前に着くと、立ち止まる古謝。
山崎「どした？」
古謝「いや、なんか、いざ会うってなったら緊張する。３ヶ月ぶりやし…」
山崎「そっか。」
小さく深呼吸する古謝を、Aは見守っていた。
古謝「よし、入る。」
山崎「うん。」
部屋に入ると、末澤が眠っていた。
Aにとっては、いつもの光景だが、初めて来た古謝にとってはそうではない。
彼はただ呆然と末澤を見ていた。
山崎「末澤ー、古謝が来てくれたよ。やっと３人揃ったね。」
私、お花に水入れてくるね、とAは部屋を出た。
２人きりになった病室、古謝は末澤のそばに座った。
古謝「久しぶり、末澤。」
古謝「お前が眠ったままになって、もうだいぶ時間経ったよ。」
もちろん、末澤に反応は無い。
古謝「まあ、こんな事色んな人に言われてるか。
俺もこんな事をお前に言いに来たんと違うんやけどな。」
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作者名：だーちゃん。 | 作成日時：2017年9月10日 0時
