無意識の幼馴染み (ページ16)

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１６．ページ16

朝田side

地元に着いて、家に向かって歩いていたら、後ろから突然声をかけられた。

今日、後ろから声掛けられるの多いな。

朝田「あ、Aちゃん。」

山崎「やっぱり淳弥くんや。今帰り？」

朝田「うん。Aちゃんも帰り？」

山崎「ううん。古謝のパシリ。」

朝田「パシリって、おつかいやろ？」

山崎「まあそやねんけど。」

すぐそこのスーパーまで行くらしいから、僕も暇やし着いていくことに。

さっき、『学生は忙しいんです。』って言うてた？

そんなん建前やで。早く帰りたかっただけ。←

山崎「着いてくるのはいいけど、多分バイト代は出えへんで。」

朝田「え～、それは残念。」

今の僕にとって、バイト代なんかより、Aちゃんとおる方が大事。

朝田「今日、大学にあの人来てた。」

山崎「あの人？あー、真鳥くんか。なんで？」

朝田「仕事らしい。」

山崎「そうなんや。話したん？」

朝田「半ば強制的に。」

山崎「強制って(笑)仲良くなれたん？」

朝田「なれる訳ない。」

山崎「またそうやって、真鳥くんのこと嫌って。真鳥くん悲しむよ？」

朝田「別にいいもん。」

山崎「子どもなんやから。」

朝田「もう二十歳過ぎましたー。大人ですー。」

山崎「私よりは子どもやで。」

朝田「違うし。」

なんか、こういう会話って、恋人みたいって言うよりは、姉弟みたい。

その後も色々話をして、古謝くんのおつかいは終了した。