【あんスタ】不撓不屈の、心を掲げよ。(2)

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乙狩に、先にあんずがいる2Aを確認してもらう。


が、やっぱし居ねぇ。


すみれまで居なきゃ完全に無駄足だよな。


隣の2Bを覗く。


「何だ？あの人だかり。乙狩、見えるか」


あたしより随分背の高い乙狩なら見えるだろうと、問うてみる。


やはり見えたようで、その人だかりのわけを教えてもらった。


ひとつの机を、複数人が囲んでいるんだと。


んで、真ん中にはすみれが座ってんだってさ。


「乗り込むか？」


「ん〜......乗り込むか」


扉の隙間から見ていたが、思いっきり扉を開け放つ。


やべ、壊れてねぇよな？器物破損とか洒落になんねぇ。


怒られるか、やっぱ反省文かで終わるだろうけど。


全部の視線があたしに集中した。


どれもこれも、案の定嫌悪か軽蔑か、そんな目だ。


今更な。


「そこの、すみれってヤツ。ちょっとツラ貸せよ、なぁに別にあんたを取って喰いもしねぇし傷つけもしねぇよ。邪魔したヤツは、全員フルボッコにしてやる」


「みんな怯えている、そのへんにしてやってくれ」


指を鳴らしながら、教室全体に聞こえるくらいの声で言い放つ。


こういうのは脅しくれぇがちょうどいいんだよ、控えめに出てしゃしゃり出られてもイラつくし手っ取り早くしたいだろ。


「ほらこいよ、あんた。聞きたいことがあるだけだ」


一瞬にしてすみれを取り囲んでいた男たちは引いていく。


そんなもんかよ。


が、ひとりは残った。


すみれの隣に座ってたヤツ。


肩肘ついて、眠そうな目であたしを睨んでる。


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題名もそうだけどほんとセンスない。

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