ポートマフィアの幹部は絶賛？審神者中！【文スト 】×【刀剣乱舞】

どーしたもんだか ページ17

そういえば､うん、確か一期一振さんは『粟田口』っていう刀派の長男だっていうのを読んだ気が…しなくもなくもない。

｢に、しても、かなり嫌われてるしなぁ〜…｣

覚えているだろう皆様､初日の出来事を！

……うん、ばりばり喧嘩買っちゃったー｡

だってほら、喧嘩は売られたら買うものじゃあないですか。

…いやでもねぇ、元々の審神者へのマイナス感情に､なーんか私が会って早々プライドずさっとやっちゃったもんだから､もう一期さんの審神者への嫌悪感針振り切っちゃってるでしょ。

うわー、前途多難｡

……でもま、手入れだし、そんな嫌がることは無い………よね？
だってさ、治療な訳ですし、受けなきゃまずいっしょ？拷問するわけでもないし､あちらには利益しかなくない？

こっちも怪我を負ってる刀剣を治療出来る、立派なギブアンドテイクが成立するしさぁ。


大丈夫……だよね？









ヒュンッッッ！！！

｢うーわ全っ然大丈夫じゃねぇ！！！｣

ガキィィン！！！


…何が起きたか、字面でお察し下さいませ｡
ええ、審神者さん、何をされたかと言いますと、五虎退君達の案内で『粟田口』さんのお部屋に参りまして、襖を開けた結果、ご対面した一期さんに問答無用で斬りかかられたのですよ！

…まぁ普通に受けたんだけど。

｢…いやー､本当に好感度マイナス行ってんねー｣


一｢…何をしに来た｣


はい､殺意マックス頂きました！

｢えー？手入れしに｣


一｢審神者の手入れなど必要有りません｣

｢はぁ？｣

いやいやいや、確か、怪我人が多数に、重傷が半分いってんだよね？
え、手入れが必要ないって､おい。


私は、襖の所で立ち塞がる一期さんの後ろ､室内を窺う｡


部屋の中は真っ暗に近くて、よく見えない。が｡

壁の大きなシミ。嗅ぎなれた匂い。

血。それも大量の。


｢ちょいどいて！！｣

一期さんを押し退け、ついでに廊下側の襖を開け放つ。

一昨日は満月だった。今日も明るい月が出ている。

一｢何をーー！？｣




ーーそこはまさに酷い状態だった。

結構な広さの部屋の中、畳はどこもかしこも赤黒く染まり、そこに敷かれた布団の上には、小夜くんと同じ位小さい子達が何人も。

布団から除く腕や足には数多の傷。



｢………これで、手入れがいらない、と？｣


…うん、勿論前任絶許って思いは増したよ？でもさ、今1番ムカついてんの、一期さんになんだわ。




一｢………………ええ。審神者の手入れなど、不要です｣

またまた炸裂しちゃうぜ！！！→←二日連続のクエストですぜ！

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