平安刀の二人組 ページ1
ヒュン!
「おーっと、危ない危ない〜」
?「おお!すごいですね、さすがいちごをはねのけただけはあります!」
トン、っと跳躍し私に切りかかろうとしたこの子を、私は軽く避けた。
「あはは、ありがと〜。ま、こんぐらいよけられなかったら、とっくのとうに死んでるし?」
?「んー?なるほど?」
気づくと、いつの間にか姐さん刀(仮)がいなくなっており、代わりにフード?をかぶったすげえ背がでっけえ男の人が居た。
男の子はその人の前に立って、ふふん、と自慢げに仁王立ちをして。
今「ぼくのなまえは今剣。かのよしつねこうのまもりがたなだったんですよ!」
そして…と続き。
今「こっちはいわとおし。むさしぼうべんけいのなぎなたです」
「ごめん、ちょっといい?」
今「はい?なんですか?」
「よしつねこうとむさしぼうべんけいって、誰?」
岩「おいおい小娘…まさか貴様、あの源義経を知らなんだか?」
「あーはい、スンマセン。日本史とか壊滅的なレベルで苦手なんで」
いや本当に、日本史はマジで無理なんだわ。
単語が即で脳内から蒸発してくからね!
岩融さん?は呆れたように、そして今剣くんは心底気に食わないようで、私を睨みつけてくる。おお怖。
今「……このひと、きにいりません。いわとおし、やっちゃいましょう!」
岩「ああ、心得た!」
そう言うが早いか、岩融さんは長い長い薙刀を構え、攻撃を開始した。
長い薙刀を一突き、二突き。それもかなりの速度で。
でもまぁ、姐さんの夜叉程じゃーないんだなぁ。
私は攻撃をジャンプで躱す。気分は大縄跳びだ。
郵便屋さんっのおっとしもの♪
上段に繰り出された突きをバク転の要領で更に躱し、体制を瞬時に立て直してまたジャンプ。
ひろーってあげましょ
一枚!
二枚!
三枚!
四枚!
……そのカウントが20を超えた頃、私は思い出し、懐からまたスマホを出して時間を確認した。(勿論ジャンプし続けたまま。)
部屋から出て、もうすぐ十分。
あ、こりゃもう説教終わってるかも。
そろそろ帰んなきゃな。
下手したら清光とバトンタッチで江雪の説教の受けることになってしまう。
それは嫌だ。
美形の説教怖い。ココ大事。
そんな事を考えていたら。
岩「…はっはっはっはっは!これは良い、女子よ、お主、やはり強いな!」
「あれ、縄跳び終わりですか?」
岩「ああ。お主の様な者を延々相手にする程、愚かでは無いのでな!」
薙刀を止めた岩融さんは、そう言って豪快に笑った。
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天時雨(プロフ) - 続き待ってます (2020年1月18日 19時) (レス) id: fd67faa05b (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!ここで終わっちゃうんですか?続きが気になります (2018年11月22日 12時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Lia(プロフ) - 終わらないで、続きが気になるんです!!続き書いて下さいお願いします! (2018年9月22日 16時) (レス) id: af1b7d3fc5 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅 - か……完結?!久し振りに浮上できたら完結になって驚きました。どうか……ネタでもいいので……恵んでください(´;ω;`) (2018年5月18日 6時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
アニメラブ(プロフ) - えっ...終わりですか?急ですね。 続きが気になります>< (2017年10月22日 23時) (レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2017年1月11日 21時