第77話 ページ10
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頚を斬った
炭治郎が確実に強くなっている
いい傾向だ
さて、そろそろ夜も明ける
そして、まだ半天狗は死んでいない
私は半天狗を追うために崖を飛び降りる
「天使、着地よろしく」
天使の悪魔の人形を着地寸前で作り出し崖下に着地する。
「戻って良し。ありがとう」
そう言うと天使の悪魔は土へと還った
炭治郎は禰󠄀豆子ちゃんの所に駆け寄って朝日から防ごうとしている
「逃げろ禰󠄀豆子!!日陰になっている所へ!!」
「ううっ!!うう!!」
「炭治郎、まだ終わってないよ」
炭治郎はこちらに振り向くと頸から下だけになった鬼をみて驚いた
「A!!禰󠄀豆子を日の当たらない場所へ運んでくれ!!」
私に禰󠄀豆子ちゃんを運ぶように頼むが禰󠄀豆子ちゃんは炭治郎を蹴り飛ばした
「え……」
禰󠄀豆子ちゃんは微笑んでいた
自分よりも他人を優先したんだ
「炭治郎…」
「行くぞA」
炭治郎は涙を浮かべながらも真っ直ぐ半天狗を見据え睨んでいた
「……うん」
炭治郎が本気なら私は冷静に炭治郎の援護をしよう
「鬼の本体はあいつの心臓部分にあるわ」
「嗚呼、匂いで分かる。A命令で半天狗を止めれるか?」
「勿論。……半天狗、人を襲うことは許しません」
私が命令を下すと半天狗は人を襲わず動きが鈍る
「命をもって罪を償え!!!」
__きっとこの瞬間半天狗には走馬灯が走ったのだろう
断末魔も聞こえぬうちに炭治郎によって頚を斬られた
「炭治郎……」
炭治郎は何も言わずその場にうずくまる
私は半天狗の斬られた体に一言命令を下し炭治郎の背中を擦る
「うっうっ……」
「か、竈門殿…」
「炭治郎、禰󠄀豆子ちゃんが死んだと思ってる?」
「……え?」
炭治郎はバッと顔をあげて禰󠄀豆子ちゃんがいる方向に顔を向ける
「………!!」
「お、お、……おはよう」
そこには先程の焼けた肌など一ミリも残っていない禰󠄀豆子ちゃんが佇んでいた
「禰󠄀豆子……良かった…大丈夫か?お前人間に...」
「よ、よかった。だい……だいじょうぶ…よかったねぇ」
人間に戻ったわけではないが、太陽を克服した
どの鬼も果たさなかったことを成し遂げたのだ
「すごいね…太陽を克服するなんて」
禰󠄀豆子ちゃんを支配しても構わないけど……
炭治郎を横目で見る
泣いて抱き合っているこの兄妹を見て今は止めておこうと思った
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mai(プロフ) - 更新楽しみにしております😭 (10月12日 14時) (レス) @page32 id: bfff11b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - アワアワさん» ありがとうございます!そう思っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - 咲良さん» ありがとうございます!更新遅いですがこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
アワアワ - めっちゃ面白いです!!鬼滅の刃の小説の中で一番面白いです!!更新待ってます(*^^*) (2023年4月12日 21時) (レス) @page23 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - いつも楽しく見せてもらってます! (2023年4月3日 21時) (レス) @page23 id: 44e7e63b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2023年2月27日 22時