【cs】No Smile, No Life【水鳥 リツ】

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「き、れい？ ……そう、かな。私は……私の顔、あんまり、好きじゃないけれど。貴方がそう言ってくれるなら、嬉しい……かな。うん、貴方に褒められたら、こう……胸の辺りがぽかぽかして、小躍りしたい感じ。……なんなら今、踊ろうか？ ……踊らなくていい？ そう……」

「笑えるなら、笑えるだけ笑った方がいい。泣きたいなら、泣けるだけ泣けばいい。誰も責めないし……むしろ、表情があることとか、思ったことを表現する術があるっていうのは、すごく大事なことだと思うから。それに私は……貴方がコロコロと表情を変えていく瞬間が、好きだなと思う。見ていて飽きないし、貴方さえ許してくれるならもっと見せてほしい」

「申し訳ないと思う気持ちは、あるけれど。だけれど、生きなきゃいけないから。だから……このコンビニの商品は、全部カバンに詰め込んでいいと思う。ご馳走の宝庫を放っておくことができるほど善人にはなれない……」

「……この、ここに生えてる草、食べてもいいと思う？ 齧ってみるか……。……うん、……あぁ、……。……ご馳走様でした。……味？ なんというか、酸っぱいというか、噛む度辛いというか、出ない涙が溢れてきそうな、言葉では形容しづらい衝撃的なお味だった。……もっとそれらしく振る舞えと言われても、できないから困ってる。あと、今は後味がものすごく残ってる。……今、食レポは求めてない？ そう……あ、水。ありがとう」

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「天使って、なんというか、こう……めっちゃめっちゃヤバキショっていうか……ヤバキショとか言っちゃダメかな。うーん……拳ではなく個性で語り合う感じ？ っていうか……とにかく、ものすごい見た目のやつ、いるよね……。あと、こっちは話しかけてもないのに脳内に話しかけてくる。そのくせしてあんまり話通じない。クラスにいたら一部の人に嫌われそうな感じ……いや、これも悪口か……」

「ごめん、貴方のことは別に嫌いじゃな……いや嘘、本当は割とそこそこ嫌いかも。だから、悪いけどぶん殴らせて。貴方だったかどうか知らないけど、刺された時ものすっごく苦しかったんだからね」


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