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CSS ．
「そもそも、さ。
そもそも、人間の感情が、都合を生むんだよ。
面倒であれば面倒であるほど不都合で、良ければ良いほど好都合になる。いいと思うもの、悪いと思うもの、それら全てに絡むのは何時だって都合、都合、都合！ ねぇ分かる？
……わたしは、他人から見た時に、"最も都合が悪い"の！
どれだけ愛想良くたって、どれだけ礼儀正しくたって、どれだけ人として優れてたって！ 都合が悪いなら切り捨てる、だって不都合だから！ 己にとって邪魔だから！
……そう、邪魔。邪魔だから捨てたの、何もおかしくないでしょう？ わたしは、わたしを最も都合良くするために、努力したんだよ、頑張ったの！ ……ねぇそうでしょう？ わたしなら、"わたし"だって言うんなら、分かるでしょう……！？」
それは、叫び声のような訴えだった。
だけど目の前にいる"わたし"は、鬱陶しい笑みを浮かべて鼻で笑う。
「――そう。じゃああんたは本当にどうしようもないね。捨てたものを無意識で求めるなんて」
――あんたの求めてるものは、あんたにとって最も不都合だろうに。
それで、私は。黙らせたくて、それで。
．執筆状態：連載中
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CSS ．「そもそも、さ。
そもそも、人間の感情が、都合を生むんだよ。
面倒であれば面倒であるほど不都合で、良ければ良いほど好都合になる。いいと思うもの、悪いと思うもの、それら全てに絡むのは何時だって都合、都合、都合！ ねぇ分かる？
……わたしは、他人から見た時に、"最も都合が悪い"の！
どれだけ愛想良くたって、どれだけ礼儀正しくたって、どれだけ人として優れてたって！ 都合が悪いなら切り捨てる、だって不都合だから！ 己にとって邪魔だから！
……そう、邪魔。邪魔だから捨てたの、何もおかしくないでしょう？ わたしは、わたしを最も都合良くするために、努力したんだよ、頑張ったの！ ……ねぇそうでしょう？ わたしなら、"わたし"だって言うんなら、分かるでしょう……！？」
それは、叫び声のような訴えだった。
だけど目の前にいる"わたし"は、鬱陶しい笑みを浮かべて鼻で笑う。
「――そう。じゃああんたは本当にどうしようもないね。捨てたものを無意識で求めるなんて」
――あんたの求めてるものは、あんたにとって最も不都合だろうに。
それで、私は。黙らせたくて、それで。
．執筆状態：連載中
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作者名：望月 | 作成日時：2022年4月30日 19時
