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「それで?君はパラレルワールドの何が気になるの」
「何ってゆーか…全体的に気になりますけど…」
「具体的に言ってくれないとこっちも返事の仕様がないんだよなぁ」
…ごもっとも
「…じゃぁ、あの、例えば、ですよ?」
「うん?」
「例えば、私が急に、その"別次元"に行くって事はありえるんですか?」
「さぁ?」
さぁ!?
あっさり!?
「…えと、可能性としては…」
「さすがにそれは俺も分かんないよ。そーゆー事があっても良いんじゃないかとは思ってるけどね」
「……」
「これは次の授業で話す予定だったんだけど。俺らは、というよりこの地球上のものはみんな、かな。微弱ながらも震動してるんだと」
「……はぁ」
なんの話?
「一説によると、その周波数の波長が合うくくりごとに世界が存在しているらしい」
「……」
「つまり、今俺と君の周波数は同じ位って事」
「……」
「でももしかすると別の周波数を発してる俺と君が、こことは別の次元でこうして会話している"かもしれない"」
「……」
「さっきから頭の上にクエスチョンマークが飛び交ってるみたいだからそろそろやめるな」
???
なんか全然違う話になっちゃったような…
キム先生は苦笑いをしてまたコーヒーを一口。
「…まぁ俺もよく分からない話だ」
「…ちんぷんかんぷんです」
「ははっだよなぁ…でも、もしさ。どこかでその"別次元"と波長が合うきっかけとかがあったら、って考えるときはあるよ」
「……どういう事ですか?」
「無数にある可能性だよ。"もし"、"あの時"、"こうだったら"、"こうなっていた"、"かもしれない"」
「……」
「この考え方だとさ、パラレルワールドって自分がルーツの場合もあると思うんだよな」
「…はい…」
「だからさ、元の波長が一緒だった"俺自身"と密接した世界なら、どっかでまた波長が合ってバッタリ出くわすんじゃないか、とか」
「出くわすって…誰にですか?」
「ん?そっちの次元の俺とか、昔付き合ってた彼女とか。あとこっちでは会うはずの無かった人とか?」
「…会うはずの、無かった人…」
「でもな。見てみたいけどちょっと怖いよな」
「怖い?」
「だって考えてみろよ、もし俺が別の次元だとあり得ないくらい超大金持ちになってたら。どこで選択を間違えたんだってすげぇ落ち込みそう。超こえぇ」
「……」
それ生徒に言う?
この人教授なんかやってて良いのかな
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いちごミルク(プロフ) - 世界観がすごくてハマってしまいます!! (2017年11月14日 5時) (レス) id: 62f9fc312d (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ゆかこさん» またまたコメント嬉しいです(TT)本当にそんな大層なモノじゃないのですが…汗) でもそんな風に思って頂けるなんて無い脳みそ捻った甲斐があります!(TT)無事次の見通しができたら更新再開しますので、宜しくお願いします~(*^^*) (2016年1月30日 17時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ちょんぱむさん» コメントありがとうございますー!嬉しいです(TT)本当ですか!?数あるウラツクの中で読んでもらえてるだけでも嬉しいのに…光栄ですm(__)mおててもじみんちゃんもしっかり書いていきたいと思いますので今後ともお付き合い下さい! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - waka38bさん» わーん!ありがとうございます!!ちゃんと最後まで舵取っていけるように頑張りますー(;_;)怠け者発揮しないように見守っててください!(笑) (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - りこふぁんさん» お久しぶりですー!ありがとうございます…うぅ(TT)そう言って頂けて気が楽になりました(TT)とりあえず生きて帰ってくるので!再び更新再開した際には宜しくお願いしますねー! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年1月12日 17時