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君は誰?
問いかけられた瞬間
何故だかふるりと胸が震えた
なんだろうこの感じ
「…A、です」
「A、ちゃん」
「呼び捨てで良いよ」
「歳はテヒョナと同い年?」
「あ、うん。ジミンく…ジミン、も?」
「うん。昔からの腐れ縁なんだ、俺たち」
へぇ。
その割に話は聞かないな
「A…はテヒョンとどーゆー関係なの?」
「私も言ってしまえば腐れ縁、かな?」
「ははっ!あいつ腐った縁ばっかり」
そんな事で目を細めて笑う彼からは
テヒョンとの仲の良さを感じ取ることができる
なんか、やっぱりテヒョンはずるい。
私の交友関係なんてたかが知れてるからほとんど把握されてるんだろうけど
私はテヒョンの友達の何割を知ってるんだろ
「…ジミンはどこでテヒョンと知り合ったの?」
腐れ縁って言うくらいだし
それなりに長い付き合いなんだろうか
「あぁ、俺ら同じ小学校だったんだよ。そっから中学高校と一緒になって、ついに大学まで同じとなれば。もう腐れ縁としか言えないよな」
「………は…?」
「?どうかした?」
この人何言ってるの?
「…小学校って、□□小学校?」
「え?そこまで知ってるの?その通りだよ」
「……」
ジミンの細い目をじっと見る
嘘を言ってるようには…見えない
「…私も、その小学校出身なの」
「………え?」
「テヒョンとは、小学5年生の時からの付き合いになるかな」
「……」
「…同じ学校だったなら分かるよね?クラス替えは2年ごとだから5、6年の時、私はテヒョンと同じクラスだったの」
探るような視線を受け止めて
見つめ返す
こんなのおかしいと思うのに
頭はやけに冷静だった
「…私の記憶の中にジミンって人はいない。中学も、高校も」
「……」
「でも。私にはジミンが嘘をついているようには見えない」
不思議だけど
この人が私を騙そうとしてるなんて
とてもそんな風に思えない
「つまり、えっと…あーもうっわかんない!」
「俺もワケわかんない…」
「「うーん」」と二人して唸る始末。
こんな時までシンクロしなくても
「…もしかしたらさ、」
「うん?」
よくわからない
それでも何かを捻り出そうとしていると
ジミンが煮え切らない表情で口を開いた
「俺らが話してる"テヒョン"って、全くの別人だったりして?」
そんなわけ、と言おうとしたけど
あながち間違ってもないんじゃないか
と思ってしまった。
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いちごミルク(プロフ) - 世界観がすごくてハマってしまいます!! (2017年11月14日 5時) (レス) id: 62f9fc312d (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ゆかこさん» またまたコメント嬉しいです(TT)本当にそんな大層なモノじゃないのですが…汗) でもそんな風に思って頂けるなんて無い脳みそ捻った甲斐があります!(TT)無事次の見通しができたら更新再開しますので、宜しくお願いします~(*^^*) (2016年1月30日 17時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ちょんぱむさん» コメントありがとうございますー!嬉しいです(TT)本当ですか!?数あるウラツクの中で読んでもらえてるだけでも嬉しいのに…光栄ですm(__)mおててもじみんちゃんもしっかり書いていきたいと思いますので今後ともお付き合い下さい! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - waka38bさん» わーん!ありがとうございます!!ちゃんと最後まで舵取っていけるように頑張りますー(;_;)怠け者発揮しないように見守っててください!(笑) (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - りこふぁんさん» お久しぶりですー!ありがとうございます…うぅ(TT)そう言って頂けて気が楽になりました(TT)とりあえず生きて帰ってくるので!再び更新再開した際には宜しくお願いしますねー! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年1月12日 17時