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「…どーゆーこと?」
「んー…」
「テヒョンが二人いるってこと?」
「や、俺もこんなの信じらんないんだけどさ、」
ぽりぽりと頭を掻いて眉を八の字にするジミン
「でもほら、俺らがここでこうして会ってる時点でもうすでに異常じゃん」
「…まぁ…」
「だからさ、この際テヒョンが二人いてもおかしくないかもしれない」
「…おかしいと思う」
「そっ…そうかもだけど!おかしいけど、でもそう考えればとりあえずはお互い嘘ついてないって事にならない?」
なんてハチャメチャな…
でもその時
頭の中で引っ掛かった1つのワード
「……"かもしれない"?」
「え?」
浮かんだ言葉
「…ラップ…」
「……は?」
「ジミンが知ってるテヒョンって、ラップしてたりする?」
「はいっ?」
ポカンとした顔から
今度は眉根を寄せて何故だか悲しい顔に…
この表情は見覚えがありすぎる
「あの、頭は大丈夫だから。至って正常だから」
「あ、俺が何考えてるか分かった?」
「バレバレだよ!」
なんたってその表情はテヒョンの十八番だ
やっぱりジミンの言うテヒョンって私の知ってるテヒョンなんじゃないの?
一緒にいると似てくるってゆーし…
「ラップはしてないけど、高校の時ダンス部に入ってからダンスだけは一緒に続けてるかな」
ざわり
鳥肌が立った
まさかと思って軽く聞いたのに
そのまさかの答えが返ってきてしまった
こんなことって
「…どうかした?」
「…私の知ってるテヒョンは、高校の時部活なんて入ってなかったの」
「……え、」
「中学はバスケ部。中3の時に当時のマネージャーと付き合いだして、高校入ってからも会える時間作るために部活は入らなかった。まぁその子とはすぐに別れちゃったけど」
「……」
「…まさか、本当にこんなことがあるなんて…」
教壇の上でサングラスを光らせながら演説していたあの教授の話をもっとちゃんと聞いておけば良かったと後悔した
「…その、マネージャーってさ、」
「え?」
「………いや……」
なんでもない、と首を振るジミン
見れば表情が曇っている
「どうかしたの?」
「ううん。ちょっと驚いただけ」
「あぁ…まぁ私もまだ半信半疑なんだけど」
今日、ほとんどノートを録っていなかった私が
唯一メモしていたワード
「もしかすると、私とジミンはそれぞれ違う世界で生きてきたのかもしれない」
「……」
「…パラレルワールドって聞いたことある?」
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いちごミルク(プロフ) - 世界観がすごくてハマってしまいます!! (2017年11月14日 5時) (レス) id: 62f9fc312d (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ゆかこさん» またまたコメント嬉しいです(TT)本当にそんな大層なモノじゃないのですが…汗) でもそんな風に思って頂けるなんて無い脳みそ捻った甲斐があります!(TT)無事次の見通しができたら更新再開しますので、宜しくお願いします~(*^^*) (2016年1月30日 17時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - ちょんぱむさん» コメントありがとうございますー!嬉しいです(TT)本当ですか!?数あるウラツクの中で読んでもらえてるだけでも嬉しいのに…光栄ですm(__)mおててもじみんちゃんもしっかり書いていきたいと思いますので今後ともお付き合い下さい! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - waka38bさん» わーん!ありがとうございます!!ちゃんと最後まで舵取っていけるように頑張りますー(;_;)怠け者発揮しないように見守っててください!(笑) (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
睦月(プロフ) - りこふぁんさん» お久しぶりですー!ありがとうございます…うぅ(TT)そう言って頂けて気が楽になりました(TT)とりあえず生きて帰ってくるので!再び更新再開した際には宜しくお願いしますねー! (2016年1月30日 16時) (レス) id: 261454fd60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年1月12日 17時