【A3!】キュートな田舎っ子カフェ店員

☆お留守番☆ ページ15

翌日


「さきょ、何時に帰ってくる？」

「18時くらいだな」

「あざみんは？」

「17時には帰る」

「…そっか」

寮に来てから初めて普通に睡眠をとれて、朝も7時前に起きれたんだけど…

さきょたちが居ない寮での留守番が不安で、少し落ち着かない

「はい、できた。まずは朝飯食おうぜ」

あざみんは私の髪にかけていたヘアアイロンをしまい、ポンと背中を叩いた


朝食後、予定のある人はそれぞれ出掛けて行く

「じゃあA、できるだけ早く帰ってくるから」

「うん。いってらっしゃい」

あざみんを見送って談話室に戻ると、食器を洗う音が聞こえてきた

「いづみちゃん、手伝う」

「え、いいの？ありがとう♪」

いづみちゃんとは、だいぶ自然に話せるようになったかな？


洗い終えると、ソファで新聞を読んでいたさきょの隣に腰掛け、肩に頭を預けた

「さきょ、ねみ」

「あ？昨晩ちゃんと眠れただろ」

「ん…」

眠気に襲われ、すでに意識は朦朧としてきている

「ったく…なんで夜はこうならねぇんだよ」

さきょに頭を撫でられるのを感じ、そのまま意識を手放した



結局、目を覚ましたのは11時

さきょの膝枕で、布団がかけられている

私が起きたのに気づくと、本を閉じた

「おはようさん。俺はそろそろ出るぞ」

「…お昼ご飯食わねの？」

「今日は伏見の手作り弁当があるからな」

「へぇ…」

ゆっくり身体を起こして伸びをする

「A」

名前を呼ばれて振り向くと、キスをされた

急で驚いていると、してやったり顔をされる

「みんなと出来るだけコミュニケーションをとりながら、いい子にして待ってろよ？」

「…ずるい」

「ﾌｯ じゃあ、いってきます」

私は小さく頷いて、さきょの後ろ姿を見送った

…どうしよ;;


再び布団にくるまって数分後、部屋のドアがノックされた

「Aちゃん、起きてるか？」

この声は…

恐る恐るドアを開けると、万里くんと至くんが立っていた

「おっ、起きてた。…って、なんでそんな泣きそうな顔してんだよ」

「莇に加え左京さんも出掛けて、寂しさと不安で死にかけてる可能性大」

「そんなにか;;」

思わず目を逸らす

「…えっと、何の用で？」

「これから一緒に出掛けね？至さんがランチ奢ってくれるってよ」

「Aちゃんの分はね。万里は自腹でヨロ♪」

「はあ？…まあいいけどさ。で、どう？」

さきょに“コミュニケーションとれ”って言われたからなぁ…

「分かった。着替えるから、ちょこっと待ってて」

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皇天馬

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