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『ごじゅうはち。』 ページ13

クザ「えー。Aちゃん重いから嫌だ。」

『重いってなんだよ!?これは筋肉!!ほっといてくれよ!!』

俺が自転車の後ろでぎゃあぎゃあ騒いでいるのも気にせず、クザンはそのまま自転車にまたがってペダルを踏み込んだ。

『え!?ちょっ!そっちは海だぞ!?落ちる落ちる落ちる!!!ぎゃあぁぁぁ!!!』

女子らしからぬ叫び声を上げながら、衝撃に耐えようと目をつぶった。

クザ「ちょっとちょっと…Aちゃん騒ぎすぎだろ…。とりあえず落ち着いて周りを見てみたらどうよ。」

『……?……うわぁ。』

クザンの冷静な声といくら待っても来ない衝撃に違和感を覚えて恐る恐る目を開けた俺は、ものすごい恥ずかしくなった。

よく考えてみると、こいつには凍らせる能力があるんだった。

自転車で脱走って時点で海を凍らせるってことに気づけよ俺。

クザ「…とりあえず苦しいから腕の力緩めてくれねぇか?」

『…。』

俺は無言で、どさくさに紛れてクザンの腰に回していたらしかった両腕の力を抜いた。

クザ「…Aちゃんってさぁ、マジで腕力ゴリラだよな。」

『失礼なやつだな張り倒すぞ。』

2人乗りはしたことあるんだが、ほとんど漕ぐ方だったから、後ろで揺られていることに不安を感じる。

もし俺が自転車から落ちたときは一緒に落ちてもらおうと思って、クザンの服を軽く握っておくことにした。

え?何?本音を言え?

怖いに決まってるじゃねぇか。(震え声)

クザ「いつまでもおれにしがみついてねぇで、深呼吸して周りを見てみたらどうだ?」

『クザンのくせにこーいうときに限ってイケメンに見えるのはずるいと思う。』

クザ「えー。おれはいつもかっこいいだろ?」

『んな訳ないだろ。クザンのくせに。』

グダグダと2人で話していると2人乗り(後ろバージョン)もそこまで悪くないなと思った。



セン「今何時だと思ってるんだ!!!」

『…夜の…夜の8時です。』

セン「クザン!勝手に子供を連れまわすとはどういう了見だ!?」

クザ「反論の余地もないです…。」

正座させられてるなう。

センちゃんがものすごい怒ってらっしゃる。おつるさんとじいちゃんも説教に参加してこないが、センちゃんの後ろで話を聞いている。

気配を探ってみたら扉の向こうに2人いた。動きそうにないので、聞き耳を立てているんだろう。

かれこれ1時間は説教を食らった気がする。

セン「…Aは子供なんだからもっと大人しくしていろ!!」

『う、だってパフェ…!』

『ごじゅうきゅう。』→←『ごじゅうなな。』



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作者名:インドア女子 | 作成日時:2019年5月4日 13時

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