『ごじゅうきゅう。』 ページ14
セン「簡単に食べ物につられるな！これから先何があるか分かったもんじゃないんだぞ！？」
『う…。』
つる「…A。今日は楽しかったかい？」
『楽しかった！！パフェ食べたのはもちろんだけど自転車で海を渡る初めてだった！！俺、船酔いでほとんど海を見たことなかったんだけどさ、見渡す限り海で感動した！！』
つる「そうかい。楽しかったんならいいんだよ。」
『うわぁぁぁ！！！おつるさぁぁん！！』
俺の方を向いて優しく微笑んだおつるさんはマジで女神様に見えた。そのまま勢いよく抱きつくと頭を撫でられた。
セン「ハァ…。」
ガー「ぶわっはっはっ！」
じいちゃんはいつでも楽しそうだよな…。センちゃんの大きなため息が聞こえないくらいに笑い声あげてるし。
セン「クザン。Aはほんの子供なんだ。やすやすと外に連れ出すな。ましてや…。」
そこでセンちゃんは言葉を切って、ため息をつきながら窓の外の船を見た。俺が昼に見つけて狩った海賊の船である。
セン「Aを暴れさせるな。仕事が増える。」
『おい！？仕事が増えるって言うなよ！！海賊は倒すべきとか言ってたじゃんか！？』
セン「海賊を倒したことに関してはありがたいんだが、…ただの子供が海賊船を沈めたと聞いて、動き出す者たちがいないとも限らない。むしろ動き出さないわけがない。」
あ、その情報の処理が忙しいってことか。
セン「Aが良ければでいいんだが、ガープの故郷に行ってくれないか。」
『え、だからそれはしばらく先に…。』
セン「今すぐにだ。…Aは良くも悪くも目立ちすぎる。…この世界には不条理が沢山ある。それをはねのける力をつけてから旅をすれば良い。」
センちゃんは重々しい口調でそう言った。見ればおつるさんも頷いている。まぁ、じいちゃんはマイペースに煎餅をバリバリ食ってるだけなんだが。
セン「だから、せめて大人になるまでは問題を出来る限り起こさないでくれ。」
『分かった。じいちゃんと一緒に行く。…問題は起こすんじゃなくて起きるもんだけど、善処はするつもりだ。』
セン「そうか。…では、明日の朝に出発だ。ガープの部下には、孤児をガープの知り合いに預けに行くだけの任務だと言ってある。目立つ行動はしないようにしてくれ。暴れるのも無しだ。」
『りょーかい。…とりあえず…。』
俺はそっとドアに近づいて勢いよく開け放つと、ボルさんとサカさんが驚いたような顔で俺の方を見てきた。
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インドア女子(プロフ) - コメントありがとうございますー！これからも頑張っていきますので、ぜひともお楽しみください！m(_ _)m (2019年8月14日 20時) (
レス) id: 5407537a6f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - うにゃー！めっさええとこで終わってしもうた！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月13日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年5月4日 13時
