『よんじゅうろく。』 ページ49
海軍side
つる「ったく。センゴクはどこからの情報でここで待機させてるんだか。」
海軍中将のつるはため息をつきつつ、ドフラミンゴが来るであろう前方を見やった。
1時間ほどすると、島から爆発音が聞こえてきた。つるは状況を知るために海兵を3分の1ほど行かせ、自身は対処できるように船で待機した。
〈至急、ミニオン島の南の海岸へ船を移してくれ。そこに負傷者がいる。〉
つる「…分かったよ。」
途中、ドフラミンゴの船を見つけ、つるは他の軍艦に追わせることにした。
つるにはセンゴクが話す内容の情報源が分からなかったが、声のトーンに鬼気迫っているものを感じ、すぐに船を動かした。
『やっと来た！海賊に銃で何発も撃たれてかなりひどい状態なんだ。大急ぎでコラさんを手当てしてくれ！かなり血が流れてるんだ！』
船を岸につけて降りてみると、白い髪の少女と血だらけの男がいて、少女が言うように男はひどい怪我をしていた。
つる「医療班はすぐに手当てを。残りのものはこの島の海賊の残党狩りをしてくるんだ。」
「「「はっ！！」」」
つる「あんたが噂の子だね。怪我はないかい？」
『あぁ。俺はかすり傷ひとつねぇよ。』
つる(…確かに怪我はなさそうだね。だが…)
『俺は大丈夫だ……。』
つる「…やっぱりだったね。」
ぐったりとして動かなくなってしまった腕の中の少女を見やってため息をついた。
つる「…この子も部屋で寝かせてあげておくれ。かなり疲労が溜まってるようだから。」
「分かりました。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「センゴク大将！つる中将が到着しました！」
セン「分かった。今から行く。」
センゴクは書類の山から顔を上げて返事をし、到着したばかりの船へと向かった。
『…すぅ…。…すぅ…。』
セン「…この娘か。ロシナンテ。」
コラ「はい。…3日前におれが目をさましてからもずっと目を覚ましませんが、その子がおれの協力者として協力してくれたんです。」
つる「…へぇ。この子がそうなのかい。噂の賞金稼ぎで、ロシナンテの協力者とはねぇ。」
セン「とにかく、他の騒がしいやつらにこの子供のことがバレる前に部屋へ連れて行ってやれ。疲れが取れなければ目を覚まさんだろうからな。」
つる「あいつらは騒がしいからねぇ。分かった。あたしの部下に面倒を見させることにするよ。」
セン「あぁ。頼んだ。」
コラ「お、おれも昼間は面倒見ますよ。」
つる「いいよ。付いてきな。」
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作者名：インドア女子 | 作成日時：2019年3月29日 22時
