ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ18)

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『じゅうよん。』ページ18

船がぶつかって近づいた時にはもう敵が十数人ほど乗り込んできていて、そのうちの1人が俺の方に向かってきていると気づいた時にはもう遅かった。

『うわっ！？』

ベビー5「A！？」

敵船に乗り込んでしまった。やばい。なんかピンモフからものすごく怖い圧が出てるように感じる。

さっさと逃げ出すかねぇ。木刀あるし。なんか拘束緩いし。

『せえいっ！！』

逃げ出すという目的ができると、勝手に体が動き始めて、あっという間に敵を倒してしまった。ナイスチート。

『どうやって帰ろうか。』

そういやリュウリュウの実とかいうの食べてたんだったな。そのままだとしたら変身できたりして。

『へーんしん！！！』

戦隊モノにありそうなポーズを決めてみたが、何も起こらない。なんだよ。役に立たねえな。それならイメージしてみるか。モデル金龍だったっけ。

俺は何となく目をつぶってイメージをし始めた。

えーと。金色の鱗に大きい翼だろ、あとは西洋の感じで4本足とか？かっこよく空飛んでみたいな。

背後から足音が聞こえて焦ったけど、なんかに弾き返されたらしくて、軽やかな音が響いた。

キィン！

『へ？…あ、変身出来とる！！うぇーい！！』

嬉しくてついテンションが上がってしまった。バッサバッサ飛びながら、宙返りとか出来そうだったんでやってみたり、水面すれすれを飛んでみたりしてかなり楽しんだ。

『いやっほー！！』

ベビー5「Aー！そろそろ降りてきてー！」

『わかったー！』

名残惜しかったがしょうがないので甲板に龍の状態で着地した。そのあとでもどれー！とか念じて元に戻った。

ドフ「フッフッフッ！！！本当にいいものを拾ったようだな！！」

『拾ってないだろ。俺はしょうがなく付いてきただけだ。』

何で嬉しそうに俺のこと物扱いしてんだよお前。ふざけんな。

ベビー5「A！すごいわね！あなたも能力者なんでしょ！私もなの！」

『能力者…？俺が？』

ベビー5「悪魔の実を食べたんじゃないの？すっごく美味しくないくだもの。」

『あ、食べた。』

そういうことか。なるほどな。てか黒兎の奴、もうちょっと詳しく教えてくれてたって良かっただろ。

ベビー5「能力者は海に嫌われてるから、海に落ちたら溺れるのよ。私もだけど。」

それも納得。去年川で死にかけたのはそのせいか。

『私も？ベビー5もなんかの実を食べたのか？』

ベビー5「そうよ！私はブキブキの実を食べた全身武器人間。かっこいいでしょ！」