ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ12)

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『はち。』ページ12

次の日、朝起きるといつものように朝ごはんが完成していた。4人で朝ごはんを食べたあと、来た時と同じように山を降りた。

ズルッ！！

ゴロゴロゴロゴロ！！！

『本当に、なんであいつ連れてきたの。』

ドフ「……。」

1人だけ先に山を降りて行ってしまった(転がって行ったともいう)黒モフに、ため息しか出ない。おいピンモフ。遠い目をして誤魔化してんじゃねーよ。

どこかに行ってしまいそうなので、俺は先に黒モフを追いかけていくことにした。ノエルはピンモフに合わせた速度で歩いているから、それもそれで大変そうだし。

『おーい！！黒モフ～！！どこだ～！！』

まぁ、木がなぎ倒されてるから別に聞く必要ないんだけどな。

『おっ！いたいた！黒モフ！！』

黒いモフモフが、倒れた木に腰掛けてタバコを吸おうとしていた。

『ちょっ！おい！やめろ！』

タバコの火が服に移り、森の木々にまで燃え移りかけていた。

ブシュウッ！！

とっさに出した手から水が出て、火を消した。

『？何だったんだ？さっきの。まぁいいか。おい、黒モフ！さっさと合流するぞ！』

黒モフがものすごい驚いてるけど、とりあえず合流するのが先だ。手をぐいぐい引っ張り、黒モフを連れて合流地点までいく。

『お！見つけた！』

先についていたらしく合流地点で2人が待っていた。黒モフがコケまくるせいで遅くなったんだから、俺は悪くない。

その後買い物をしながら船まで行った。俺は着せ替え人形にさせられて楽しくなかったが、他の3人は何やら楽しそうだった。予想の倍以上の服やら荷物やらを買っていて、かなりビビった。俺が2度と着るわけないものまである。ジャージでいいって。

「若様！！」

「若様～！お帰りなさーい！」

船まで近づいた頃、ピンモフの船員らしき人たちが若様と叫び始めた。ピンモフと黒モフは、先に荷物を置きに行ったので、どうやらここでお別れらしくノエルに挨拶をすることにした。

『絶対帰ってくるから。』

「えぇ。帰ってきたらどうだったか教えてね。」

『もちろん！じゃあ、また！』

手を振って船に上がり、そこからまたノエルの方を見る。ゆっくりと船が港から出て行き、ノエルの姿も少しずつ小さくなっていった。

『はぁ。もう見えなくなった。』

ドフ「どうだ？この船は。」

『海軍に見つけてもらいやすそう？』

ドフ「そういうことじゃねぇよ。居心地の話だ。」

『乗って30分と経ってないのにか？ゆっくり馴染むつもりだからほっといてくれ。』