ワンピの世界に転生した女子のよくある話 PART１ (ページ13)

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『きゅう。』ページ13

俺はひらひらと手を振り、途中で手を止めた。

『俺どこで寝るんだ？』

ドフ「……。どこで寝る？」

『考えとけよ！…何日くらい船に乗ってるんだ？」

ドフ「今回は本拠地まで帰るだけだからな。1週間と少しぐらいだ。」

『じゃあ、めんどいしお前んとこで寝る。…なんか本あるか？』

ドフ「…あるが。」

『連れてけ。』

船の中を探検するなんて、本に対する興味よりもない。ピンモフはため息をつきながら案内してくれた上に、しっかり船の内部の部屋全てをご丁寧に回って教えてくれた。

一番本があるのはピンモフの所だったので一歩も外に出なくて済みそうだと思うと少し安心した。

ただ予想外だったのは船が想像以上に揺れて、あっという間に船酔いしてしまったことだった。慣れていないので座っているのもしんどくなり、近くにあった布団に寝転んで眠った。

俺が寝ていると、突然ドアが開いてピンモフが入ってきた。ピンモフは開口一番で要件を伝えた。

ドフ「メシ。」

『…酔った…いらん…。』

ドフ「食わないと余計ひどくなるぞ。…ベビー5に持ってこさせる。」

『ん。』

口を開くのもしんどくて、適当に返事をすると、ピンモフはドアを開けて出ていった。5分もしないうちにノックの音が聞こえて、女の子の声が遅れて聞こえてきた。

「失礼しまーす。ご飯届けにきましたー。」

『ぁー。女の子…？』

ベビー5「そうよ。私、ベビー5。よろしく！あなたの髪、いいわね！真っ白でとっても綺麗！あなた、名前は？」

『俺はA。よろしく、ベビー5。髪は生まれつきこの色なんだ。』

起き上がって話し始めてみると、少し楽になった。話しながら食べるのはなんとなく失礼かと思ったが気にしていないらしく、いいよー！と勧めてくれた。

『そういえば、俺のことなんか話になってないか？ピンモ…、ごほん。ドフラミンゴさんが言ってたとか。』

部下の前でピンモフって言ったらダメか。気をつけないと。

ベビー5「んー。重要な客人だって言ってた。人見知りだから慣れるまでは、あまり部屋から出てこないとか。」

あ、そういう扱いなのね。雑用でよかったのに。

『ぴ…ドフラミンゴさんは海賊だよな？』

ベビー5「当然でしょ？」

『それなら、部下、…幹部？とかもいるのか？』

ベビー5「いるよー！ピーカ様とディアマンテ様、あとトレーボル様でしょー。あとはー…。」

『じゃあ、今この船にいない人はいるか？』

ベビー5「もちろん！何人かは本拠地にいるのよ！」