三話目 ページ4
校舎の中は不穏な空気でいっぱいだった。
少し伏黒くんとは別行動して特級呪物を探す。
呪力が充満していて上手く探れない。
『これじゃあどこに指があるのか分からないわ。』
そう呟くと、叫び声を上げながら走ってくる女の子がいた。
きっとあれが虎杖くんの先輩、なのね。
『！！特級呪物…！！』
どうやらあの子が指を持っているらしい。
『こっちよ！私の方に手を伸ばして！』
女の子は私の声に気づいたのか安心した顔で私に手を伸ばした。
私はその手を引いて後ろに軽く飛ばしたあと、袖を軽く揺すって刀を持つ。
『仲良くしたかったのだけど…ごめんなさいね。
花の呼吸、弐ノ型 御影梅』
手馴れた動きで刀を振るい、呪霊の首を斬る。
消えていく呪霊を少し可哀想に思いながらも、少し後方にいた伏黒くんを見つけた。
『伏黒くん？』
｢胡蝶か、そいつは…｣
少し不思議そうな顔で見つめた後、ハッとした。
｢この人が。虎杖の？｣
『そうね。安心で気を失っちゃったけれど…伏黒くん、後ろ！！』
｢…！？あぶねぇ！｣
『後ろから狙うだなんて…。』
もう一度刀を構え直した時…
大きな音を立てて窓が突き破られる。
『きゃっ…！？』
咄嗟に女の子に覆い被さる。
飛んできたガラス片が頬を掠めて、一筋の切り傷ができた。…というか、ここは確か4階、4階だったはずよね…？
虎杖くんはジャンプでここまで来たの？すごいわ…！
｢なんで来た…と言いたい所だが良くやった」
｢何でオマエはそんな偉そうなの？因みにあっちで呪いバクバク喰ってんのは？」
『伏黒くんの式神...。虎杖くんも見えてるのね。』
｢…呪いってのは普通見えねぇんだよ、死に際とか特殊な場では別だがな」
｢あー確かに俺今まで幽霊とか見たことないし…」
気絶している女の子を背負って、伏黒くんに指を渡すために近づく。
｢人ってマジで死ぬんだよ
だったらせめて自分が知ってる人くらいは正しく死んでほしいって思うんだ。
まぁ自分でもよく分からん。｣
…ちょっと難しい話になっちゃったわね。
『素敵な考えね〜！でも、大切な人には幸せ生きてて欲しいなとは思わない？』
そういうと、虎杖くんはハッとして私の名前を聞く。
『あ、初めまして。
私の名前は胡蝶Aと言います。貴方のお名前は？』
｢俺は虎杖悠仁！タイプはジェニファー・ローレンス！宜しくな！｣
｢おい胡蝶…お前頬切れてる…！｣
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推しが尊い！！ - 取りあえず、花の呼吸の壱ノ型桜切り 参ノ型藤の舞とかどうですか？ (2022年11月20日 9時) (
レス) @page5 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
小紫 - 面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみに待ってます！お体に気を付けてください！ (2022年2月9日 1時) (レス) @page50 id: 68aa4e53df (このIDを非表示/違反報告)
ゆとり(プロフ) - 小説読ませていただきました。何事も体が資本です。お体ご自愛ください (2021年9月30日 15時) (レス) @page50 id: 71fcf47086 (このIDを非表示/違反報告)
油性(プロフ) - syanoaさん» コメントでの訂正ありがとうございます！直しておきますね！ (2021年7月28日 23時) (レス) id: 12f7f8a1eb (このIDを非表示/違反報告)
syanoa(プロフ) - 8話の「役不足」の使い方は間違いですよ〜。「役不足」は役目が実力よりも軽いときに使うので、「力不足」が正解ですよ〜。 (2021年7月28日 21時) (レス) id: 1950b6224d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：油性ペン | 作成日時：2021年5月30日 3時
