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永瀬 ｢今日一緒に帰ろうや｣
｢えっ？｣
永瀬 ｢あ、紫耀と約束しとった？｣
平野 ｢いや、俺ちょうど今日おつかい頼まれてて一緒に帰れないから。Aとふたりで帰って。｣
｢いやいや、彼女、、は？｣
永瀬 ｢文化祭の準備で忙しいんだと｣
だからと言って女の私を誘っていいのか？
永瀬 ｢だめ？久々やん｣
｢いいよ｣
彼女が出来てからあからさまに距離を置いてきていたれんだったから。
またこうして一緒に帰ることが出来て嬉しい。
ここあちゃんには申し訳ないけど。
ずっと文化祭シーズンでいてほしいな。
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平野 ｢よかったやん｣
｢うん。っていいのか悪いのか…｣
平野 ｢めんどくさい女だなー相変わらず笑｣
｢うるさいなあ｣
平野 ｢せっかく2人にしてやるんだからちゃんと仲良く帰るんだぞー｣
やっぱり。
おつかいだなんてウソだった。
いつもの紫耀だったらそのおつかいに私も連行するはず
｢…ありがと｣
平野 ｢お礼に今度アイス買って！｣
｢買わせていただきます！｣
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あっという間に放課後になった。
周りのクラスは出し物の準備で忙しそう。
一方、いつも通りチャイムでなんの準備もせずにみんな帰り始めるうちのクラス。
永瀬 ｢休憩所じゃなにも準備することないしなー｣
｢うちのクラスだけだね。こんな呑気なの｣
永瀬 ｢せやな笑｣
なんだ。案外いつも通り喋れるんじゃん
ちょっとだけ
距離ができてたから気まずくなるのが怖かったけど
れんがいつも通りでよかった。
永瀬 ｢なに考えとん。好きな人でもできたんか？｣
｢え？｣
永瀬 ｢紫耀やろ？｣
｢違うよっ｣
苦しい。
れんは私が紫耀のことを好きになっても
紫耀と付き合っても
いや、相手が紫耀じゃなくても
平気なんでしょ？
私ばっかり好きで。
分かりきってはいたけど。
また胸がきゅうって苦しくなった。
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作者名：おねむちゃん | 作成日時：2022年8月14日 1時
