緊急招集コール ページ24
「………………合コン？」
両手を合わせた仗助を目の前に、Aは拍子抜けした。
初めて聞く言葉だった。何をするのか全く見当がつかない。
「人数が足りなくて……
俺も億泰の兄貴も一緒に参加するんで！」
5年ぶりに会ったというのに、仲の良さは変わっていない。
「別に構わないけど、その……合コン？って何すんの？」
「え
合コン知らないんスか！？」
「ごめん……初めて聞いた」
〜説明中〜
「……はぁ！？
つ、つまり私は知らない誰かとその、恋仲にならないといけないと！？」
DIOから以前、『お前は恋愛経験が足りない』と言われた事がある。恋人の一人くらい作れ、という事らしいが
余計なお世話だ。プロポーズこそ星の数ほどされた。
それでも恋人を作らないのは、不老不死だから。
「その必要は無いです！参加してくれるだけでいいんです！
あとは俺から遠くに引っ越したって言っとくんで！」
頭を抱えて考える。
(……ここまで悩んでるAさん初めて見た)
「……ん〜〜〜〜…………まぁいいだろう
参加だけだし、形兆も居るんでしょ？」
「そうです」
「一度経験しておいた方がいいかもしれないしな……」
「やったーー！ありがとうございます！
じゃ、連絡入れとくんで、服着替えてくださいね！」
「待て、いつだって？」
「今日っス」
.
白のブラウスに黒の巻きスカート。以前億泰から貰ったネックレスに形兆から貰ったピアス、そして露伴先生から貰ったブローチ。茶色に変えた髪を緩く巻いて、片方に流した。少し控えめでシンプルな服装だ。仗助プレゼンツ。
「すげぇ、パッと見誰か分からないっスよ
もうみんな着いてるらしいんで、行きましょう」
「……あ、あぁ」
「えっ
緊張してんスか！？」
「ほざけ、行くぞ」
「ちなみに億泰の兄貴にはAさんのこと言ってないんで」
「ん？？？？」
Aが聞き返す前に仗助が店の扉を引いた。
席まで移動すると、形兆が居た。髪型が変わっていて一瞬分からなかった。形兆はAを見ると、驚きの表情を見せた。
「わ〜……みんな可愛い」
知っている女性は一人もいないが、皆輝いている。
「ねぇ私場違い感すごない？」
「それ、冬にノースリーブワンピース着てた人が言います？
とにかく、厄介事起こさないでくださいよ！アドバイスならスタンドでしますから
力加減大事。グラスを握り割らないように！」
「それくらいできるから！」
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(名前)山葵(プロフ) - この小説と作者さんにに感謝 (2022年4月7日 18時) (
レス) @page50 id: 5816bc8f92 (このIDを非表示/違反報告)
納豆巻き - 番外編も楽しく読ませていただきました。こんなに面白い作品に出会えて良かったです。本当にありがとうございました。 (2021年5月20日 9時) (レス) id: 640a457bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2020年10月31日 9時
