九十四 ＿砕けぬ意志＿ ページ45
「───……と、まぁ
Aは少なくとも、俺より……いや、仗助
お前の父親よりも遥かに歳上だ」
「……？？？」
「……つまりスタンド使いスか？？？」
「ほらね
ま、是非もないわな」
「お前の場合、説明というか嘘ついてたけどな」
呆れる承太郎を、Aはケラケラと笑う。
……こうして見ると、本当によく笑うようになったものだ。昔と比べると、その差は歴然だろう。
カーズと暮らし始めた頃からだ。それと、ジョセフ直伝の表情筋体操。
「え、えっと……結局のところ、実年齢は……」
おずおずと聞く康一に、Aは笑い混じりに答えた。
「さぁね、それは私にもわからないかな
軽く兆は越えてるんじゃない？」
「…………？？？」
「……ハッ！
その白い髪はもしかして、老化の……」
「アルビノだっての」
「あ！俺知ってるぜぇ！
兄貴から聞いたことある、『アルビノ』って！
なんだっけ？」
「色素が薄いんだよ
赤い瞳は、色素欠如による血液の色なんだぜ」
「へ〜……綺麗だなぁ……」
「『アルビノ』は0.001%の人間が成ると言われている先天性白皮症だ」
「へぇぇ〜！
じゃあそんな存在に出会えたなんて、僕達すっごく運良いじゃないですか！」
そして、億泰の何気ない呟きに
「……神様からの使いかもしれねぇな〜」
承太郎とAは、目を瞬かせた。
(神様からの使い……)
そう思ったのなら、大きな間違いだろう。神はAを愛してはくれなかった。
故に、『絶対に死なない』肉体を与えた。
……しかし
今まで『神様からの使い』などと呼ばれた事など、1度たりともなかった……『魔女』と罵られ、蔑まれるばかりだったが……
(……こう言われるのも、悪い気はしないかも……)
「…………あ
そう言えば承太郎……」
「どうした？」
「あ〜…………いや
後で話すよ」
「……？
分かった」
Aが力を抜いて、ため息をつきながら気だるげに背もたれに寄りかかる。それを見ていた承太郎が、首を傾げた。
「……珍しいな
疲れているのか」
「まぁな……この姿で居るのも楽じゃあないんだ
じわじわと体力の衰えを感じるよ……
……ん」
ふと、Aが何かに気づいて、身体を起こした。それに気づいた億泰がAの目線を追うと、そこにはなにやら見たことのある姿が。
「……お
形兆だ」
「……あ
兄貴ぃぃ〜〜！！」
「……！？」
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チョコだいしゅき(プロフ) - てめぇにやる名前はねぇええええ！でジョセフだなって悟った。 (2021年9月23日 0時) (
レス) @page21 id: c43c134812 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 引き込まれるお話のお上手さ…！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 通知来たら真っ先にこれ見ます！面白いです！頑張ってください！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても続きが待ちどうしいです！これからも体が壊れない程度に頑張ってください^ ^ (2019年5月1日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2019年4月18日 23時
