九十三 ＿砕けぬ意志＿ ページ44
「……お
見ろよ仗助、康一
承太郎さんとAさんがなんか話してるぜぇ」
「ほんとだ
……うわぁ、すっごい大きいパフェ」
「話しかけてみるか？」
「邪魔していいのかな……」
「……もう億泰が切り込んでった」
「億泰君！！」
「美味そうなの食ってるなぁ」
億泰が、Aの肩越しにパフェを見つめる。
それを見たAは、スプーン1杯分のパフェを掬うと、億泰の口の前に差し出した。
迷わずそれに食らいつき、幸せそうな顔を見せる億泰をじっと見つめながら、Aは呟く。
「……子供だな」
「……そうだな」
向こうから近づいてくる影が2つ。
「ごめんなさい、承太郎さんにAさん！
邪魔するつもりは……」
「全然
賑やかになって嬉しいよ」
「何の話してたんスか？10年前の話とか？」
「……まぁそんな所だ
お前達、放課後か？」
「うっす」
後から来た2人にも同じようにパフェを差し出すと、容赦なく食らいつく。
「んまい！」
「承太郎が奢ってくれるらしいよ？」
「おい
俺はお前に奢るって言ったんだぜ」
「私が注文するんだ
いいだろ？」
「………………
……はぁ……やれやれ
好きなの頼みな」
「「やったぁぁぁぁ！」」
(……子供だな)
「そーいや俺、疑問に思ってるんスけど」
仗助が言う。
「Aさんって、まだ見た目大学生ぐらいじゃないっスか
まさか10歳ぐらいの時に旅に出たわけじゃねぇッスよね？
ってことは……承太郎さんより歳上もワンチャン有り得るわけ？」
その質問に、承太郎とAはお互いの顔を見る。どう言えばいいのか。
「……まぁ……そうだな
丁度、旅当時の写真がある……旅仲間が撮った写真だが」
承太郎が写真を取り出すと、高校生3人は興味津々にそれを覗き込んだ。
「え…………ちっっっっさ！？5歳！？」
「Aさんって今何歳なんですか！？
今はすごく大人びてるけど……」
「……この少女…………」
驚く3人を見ながら、Aは薄ら笑みを浮かべ、頬杖をつく。
「何歳だと思う？」
「……Aさん
俺、この子に会ったぜ……」
「……へぇ、どこで？」
「噴水で出会った少女そのまんまだ……
Aさん、まさか……
年齢を操作するスタンド使いっスか！？」
「……………………………
…………そうだよー」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！？」」
「おい……説明が面倒だからって嘘をつくな」
「……説明してあげて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョジョの奇妙な冒険」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコだいしゅき(プロフ) - てめぇにやる名前はねぇええええ！でジョセフだなって悟った。 (2021年9月23日 0時) (
レス) @page21 id: c43c134812 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 引き込まれるお話のお上手さ…！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 通知来たら真っ先にこれ見ます！面白いです！頑張ってください！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても続きが待ちどうしいです！これからも体が壊れない程度に頑張ってください^ ^ (2019年5月1日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2019年4月18日 23時
