九十二 ＿砕けぬ意志＿ ページ43
「……弓と矢は……奪われてしまった……まぁ」
ゆっくり起き上がりながら、Aは学生服の男を見下ろした。目を合わせない。助けてくれた事を、あまり良くは思ってないらしい。
情をかけられたら、屈辱に思うタイプなのだろう。
「命には変えられないよね？」
「…………」
「取られたら、また取り返せばいいだけだから
私も協力する」
「ぐ、グレート……痺れるぜ……」
「カッコイイ……」
〔……正直
弓と矢を取られたのは、私としても痛い
もし私が矢で射抜かれれば、スタンドが見えるようになるということなのだろう？
それにもし発現しなかった場合は、死ねるという事だ〕
「……クソッ
女、てめぇには借り1か……」
「……借り？」
「何をして欲しいんだ？
借りを返させろ
じゃなきゃ、俺の気が済まねぇ
几帳面な性格なもんでな」
……DIOやカーズとは大違いだ。
「ん…………じゃあ
名前を教えてよ」
「……は？」
腰を折って、Aは男の顔をのぞき込む。悪戯な笑顔を見せると、男は顔を逸らした。
「……『形兆』だ」
「形兆、ね
よろしく」
「俺！俺、『億泰』！」
「僕は『広瀬 康一』です！」
「億泰に康一ね
よろしく」
「お、俺は……」
「仗助ね
よろしく」
平和になったわけじゃない。これからも、Aの使命は続く。
·
数日後
「ふ〜ん……
花京院もアヴドゥルも、元気そうで何よりだよ
ポルナレフが音信不通なら今度、フランスにも行ってみるね」
カフェにて。
承太郎と、話をしていた。
まだまだ話したい事や、聞きたいことは沢山ある。だからこうして、承太郎もカフェに誘ったのだろう。
「……そう言えば
仗助達を守ってくれたらしいな
俺からも礼を言う
今日は奢りでいいぞ」
「マジかッ！
じゃあ、このチョコレートパフェとキャラメルパフェも頼んでいい！？」
「……いいぞ」
「すみませ〜ん！」
承太郎が、Aをじっと見ながら考える。
Aとは、一体何者なのか。
『魔女』である本人は、昔にこう言った。
『生と死は表裏一体
生きていながらも死なない私は、元より生きてはいない』と。
(……なら
何故『死ぬ方法』を探しているんだ？
死にものぐるいで……)
……彼女が理解できない。
「……お前、生クリーム増量しやがったな」
「美味しい……
ゴチになります、承太郎さん」
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チョコだいしゅき(プロフ) - てめぇにやる名前はねぇええええ！でジョセフだなって悟った。 (2021年9月23日 0時) (
レス) @page21 id: c43c134812 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 引き込まれるお話のお上手さ…！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 通知来たら真っ先にこれ見ます！面白いです！頑張ってください！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても続きが待ちどうしいです！これからも体が壊れない程度に頑張ってください^ ^ (2019年5月1日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2019年4月18日 23時
