七十六 ＿未来への遺産＿ ページ27
「＿＿……ッ！？」
それは、イチジクのタルトに歯を立てた瞬間だった。
「…………？
どうした、A」
「まただ……記憶がッ…………！」
頭痛。加え、目眩。
心臓が握り潰されるような感覚。
見つけた、パズルのピース。
＿＿……青年が、嬉しそうにこちらへ向かって走って来る
『君の本当の家族を調べていたんだ！
ほら君、アルビノだろ？
だからね、調べてみたら……ほら！最近アルビノの赤ちゃんが生まれた家は、ここしかないんだ！
えっと……『ブランドー』さん、だね！ここが君の家族だよ！『ディオ』さんが君のお兄さんみたいだね！
……え？どうしたの？
お腹が空いた？あっはは、昼ごはんはさっき食べたばっかりじゃあないか』
「…………ッハァッ……ハァッ……
待て……そんな……有り得ない…………」
頭を抱え、目を見開いていた。
正常とは、お世辞にも言えない。DIOが首を傾げる。
「…………A？」
名前を呼ばれたAは、元より大きな目をさらに見開いて、DIOを見た。額に汗が滲んでいる。
「…………ディオ……お前が…………
…………兄……？」
「……？
なんだ、兄だろ」
「違う……
信じたくないけど……
……ディオ
……私とお前は、本当に血が繋がってるらしい」
「…………は？」
「……絶対に信じたくない事だが真実だ
……さっきの目眩は、忘れていた『1巡目』の私の記憶が蘇っていた最中だったんだが……
……その中で、『ディオ・ブランドー』は兄だと言われた
……あぁ……ちょっとだけ思い出した……思い出してしまった」
「ふぅん……俺とお前が本当の兄弟、か……
確かに、似た所はあるよな
その鋭い目に……美しい顔」
「潰すぞ」
「やってみろ
やれるものならな」
「ふん……しかしなんだ
案外すんなり受け入れるんだな」
「まぁな
お前の言う『1巡目』が何なのかも、うっすらだがわかる
……実は、この世界でもこのDIOの妹は居たんだ
だが父の暴力下で、妹は流れてしまった
……だが
『1巡目』では産まれていたらしいな
……それがお前だ
辻褄が合うよな」
「……気に食わないな」
「ふん、兄弟か…………俺は悪い気はしない
歳上の妹ってのは、まぁ……矛盾しているが」
「私は嫌だ」
「まぁそう言うな
これからは兄弟らしく、仲良くやっていこうじゃあないか」
「潰すぞ
……実感が沸かんな……」
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チョコだいしゅき(プロフ) - てめぇにやる名前はねぇええええ！でジョセフだなって悟った。 (2021年9月23日 0時) (
レス) @page21 id: c43c134812 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 引き込まれるお話のお上手さ…！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 通知来たら真っ先にこれ見ます！面白いです！頑張ってください！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても続きが待ちどうしいです！これからも体が壊れない程度に頑張ってください^ ^ (2019年5月1日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2019年4月18日 23時
