七十四 ＿未来への遺産＿ ページ25
「とにかくこの鞄は返せ」
「カーズ、お前今まで何をしておったんじゃ？」
「何って……貴様の娘が熱を出したんだろう？
下げてきただけだ」
「下げてきた……熱を……！？」
「Aがそうしろと言ったからな
娘はもう大丈夫だ、無事助かった……が
世界中のどこかに、同じ事態になっている奴が居るなら、元凶を叩くしかないな」
「………これは……れ、礼を言えばいいのか……？」
「は？
貴様からの礼なぞ要らんわ
生ゴミ程の価値もない」
「くっそ腹立つ……」
「あ〜……カーズ……さん？」
「敬称は付けなくていいぞ、花京院」
「貴様が指図するなJOJO」
「分かりました
じゃあ、カーズ
この文字、貴方なら読めるはずだが」
「古代ラテン語……
……ん……Aの字だな」
「やっぱり……」
「このメモはカーズに向けてだったのか……」
「…………！！？？」
「なんて書いてある？」
「……はぁ……
俺は貴様らについて行かねばならなくなった……」
「マジかよ」
「その紙にはなんて書いてあるんだ」
「貴様らには関係ない
Aと俺の事だ
……まぁ、ついて行くと言っても手出しはせんぞ
敵は自分達で殺れ」
「分かっておる……
……やれやれ、複雑な心境じゃわい……かつての宿敵と旅とはのう……」
·
「……そろそろ、帰ってきた頃だろうな」
「何がだ？」
「私の犬だ」
「……犬は嫌いだ」
「知ってる
手紙を残したんだが、気付いたかな」
「手紙？
なんて？」
「『ついて行く事だ
もし、ちゃんと護ることが出来たのなら
その時は褒めてやる』とな」
「……なんだそれ」
「気難しい犬でのう
褒めてやるのは効果抜群なんだよ」
「随分安上がりな犬だな……」
「はっはっは
ディナーには100年物の吸血鬼をねだり、シャトーを一気飲みするような奴が安上がりか」
「……100年物の吸血鬼……」
「……心当たりでもあるのか？
ディオ」
「……お前のそういう意地の悪い所、嫌いじゃあない」
「ふっ、そうか
……ん
この血は……美味いな」
「俺の血だからな」
「……はぁ
どおりで
飲んだ事ある味だと思った」
「……飲んだ事ある……？
……100年前は飲んだか？」
「……？
飲まなかったか？」
「……飲んでない気がする」
「……むぅ……しかし
絶対飲んだ事あるぞ、この味は
……カーズにも飲ませたいな」
「ワイン感覚で言うな」
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チョコだいしゅき(プロフ) - てめぇにやる名前はねぇええええ！でジョセフだなって悟った。 (2021年9月23日 0時) (
レス) @page21 id: c43c134812 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 引き込まれるお話のお上手さ…！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 通知来たら真っ先にこれ見ます！面白いです！頑張ってください！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても続きが待ちどうしいです！これからも体が壊れない程度に頑張ってください^ ^ (2019年5月1日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1匹のメタリカ | 作成日時：2019年4月18日 23時
