メモリー 3 ページ3
私は寝る度に記憶を無くす。
だから毎日日記をつける。
「……………」
ー明日の私、この通りに………逃げてー
昨日の私はどうやら"何か"があって、廻兄ちゃんから逃げようと思ったらしい。
時間や経路は丁寧に書いてあった。
流石私と言うべきか、迷いそうな所やどうすればいいのか、などドンピシャな所の解決策が書かれてあった。
「………って、これ今からじゃん。」
私は経路にそって、この大きい屋敷から逃げる。
すると、誰かに見つかった。
………あれは玄野だった。
「お嬢！？何故ここに！」
「玄野、邪魔。」
私は咄嗟に横の壁に手を当てて個性を使う。
すると、私専用の扉を作成した。
他の人が通る前に元に戻すから、私専用。
「お嬢！？お嬢は無個性じゃ………」
「私がずっと使わなかっただけ！」
そして玄野の針に刺される前に私は咄嗟に壁を閉じた。
そして私はそのまま逃げれる………筈なのだが
「やっぱり来たか輪廻。」
「！？………なんで廻兄ちゃんが………」
「昨日のお前が逃げようとしたのは分かってた。だからここにいる。」
お兄ちゃんはそう言って私の腕を掴む。
お兄ちゃんは他の人なら自分からはそうしないが、私は一緒にお風呂に入ってたから兄ちゃんは私の体を知り尽くしてる。
だから蕁麻疹は出ない。
「輪廻………兄ちゃんから逃げるのか？」
「………」
正直私は何故兄ちゃんから逃げるのかは分からない。
でもこの私が思ったのだから、私は逃げる。
「兄ちゃん、私は何故か分からないけどこの家から出る！」
そう言って私は計画に事前に組み込まれてた、"兄退治"を開始した。
内容は簡単だ。
「………私を束縛する兄ちゃんなんて………嫌いだから！」
………ごめんねお兄ちゃん。
私は何故か分からないけどここから、逃げるんだ。
お兄ちゃんは固まってたので、私はその内に扉をくぐってひたすら走った。
「まて、家出したら家とかどうしたらいいの………？」
すると、後ろから黒い車が………
「お嬢！連れ戻しに来やした！」
「………帰れよアホ」
こいつらに家がないって悟らせたらダメだ。
しかし、ここで私はあるミスを犯してるのに気付かなかった。
「………ふーん。あいつ、日記付けてたから記憶があったんだな」
自分の要である日記帳をなんと落としてたのだった。
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マリイ - 治崎廻大好き (2022年3月20日 7時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - あ、ごめんなさい、二個も同じコメント送っちゃいました。投稿ボタン連打していたみたいです。本当にごめんなさい。 (2018年11月12日 18時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - 素敵な作品ですね！期待しています！無理せず自分のペースで頑張ってくださいね！ (2018年11月12日 18時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - 素敵な作品ですね！期待しています！無理せず自分のペースで頑張ってくださいね！ (2018年11月12日 18時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白兎P＠ | 作成日時：2018年9月30日 20時
