【忍たま】私は幸せを願った2 (ページ41)

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私が彼らを待つ話ページ41

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会計委員会の手伝いをしたあの日から数日が経ちました。

私は今、いつもどうり朝早く起きてランニングをしているところだ。

あの日の翌朝、目が覚めると私は自分の部屋にいた。

一瞬昨日のことが夢かと思ったが土井さんから守一郎くんが運んでくれたと聞いたので夢ではなかった。

そして、私の変装もバレた。

だが、彼は私が女だというのはバレなかったことには安心した。

あの後守一郎くんにお礼と謝罪はしたが…やっぱりどこかよそよそしい態度に指摘しないでおいた。

まぁ、この美貌だからね。自分で言うのもアレだけど。

これで女だって言ったらどうなるんだろ…いや想像するのはやめよう、相手に悪い。

そう色々考えていると、正門から誰かの声が聞こえてくる。こんな朝早くに誰だろうと少しずつ近づいていくと…

『…五年生の皆さんだ』

何故彼らがここにいるからわからないが……

実は最近、彼らが私に対して過保護になってきているような気がするのだ。

例えば、重たい資料を持って歩いていたら突然、鉢屋さんが現れて無理矢理と資料を奪い運んでくれたり

食堂で一人で食べてたら尾浜さんが現れて一緒に食べることになって話し相手になったり

会う度にお菓子をくれる不破さんや

よく動物を抱かせてくる竹谷さんなど…

久々知さん以外、何かと私に過保護のような気がする。

正直…ちょっと怖い。

けど、それとは真逆に久々知さんは私と顔を合わせると顔を逸らして目を合わせないことが多くなった。

私、何か久々知さんに怒らせることをしてしまったのだろうか。

今は彼らに話しかけるのをやめて今日はここまでにしておこう。

そう思った私は回れ右にして戻ろうとした。

尾浜｢あれっ、えっ、A？｣

私の気配に気づいたのか尾浜さんに続き他の五年生の皆さんの目線が私に集中した。

不破｢あっAおはよう｣

『…おはようございます、皆さん。』

竹谷｢なんでAがこんな朝早くここにいるんだ？｣

『いや、その、珍しく朝早く起きてしまったのでお散歩していまして…』

鉢屋｢その割には汗かいているぞ｣

『うっ、これは…』

尾浜｢もしかして、この学園周辺で走ってたんじゃないだろうな？しかも今日だけではなくずっと前から｣

図星をつかれた私は肩を大きく跳ね上がってしまう。

その反応を察した彼らはさらに表情を暗くさせた。