【忍たま】私は幸せを願った2 (ページ29)

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任暁｢わ、わかりました…｣

そう言って任暁くんと加藤くんは部屋から出て行く。

つい最後は少し大きな声を出してしまったが…怖がられなかったかな…怖がっちゃったらどうしよう…

いや、それよりも早くこの帳簿を何とかしよう！

私は一冊の帳簿を開いて作業を進めていく。

すると、廊下から足音が聞こえ始め戸がいきよいよく開いた。

浜｢A！見つけたぞ！｣

田村｢守一郎、早い…｣

神崎｢つ、疲れました…｣

とても元気な守一郎くんとは違って二人はとても疲れている様子だった。

田村｢すまない、詳しいことは守一郎から聞いた…あれっ？一年生達は？｣

『彼らの残りの仕事は私一人でやればすぐに終わりますので、二人には食堂に行かせてすぐに寝るよう指示しました』

田村｢そ、そうか…｣

『まだ田村さんと神崎くんはご飯食べていませんよね？

なら早く二人も食堂に行ってください。二人が食べている間に進めておきますので』

田村｢いや、けど…｣

『食べに行って下さい。委員会の手伝いをするのも私の仕事です。

まずは食べて、元気つけてから作業しましょう』

田村｢…わかった、ほらっ、お礼して行くぞ！｣

神崎｢あ、ありがとうございます！｣

そう言って二人も食堂に足を運んで行った。

浜｢俺も、何か手伝えることはないか？｣

『あー…とくに、無いかな？

強いて言うなら君もお風呂入って早く寝ること。君の歳なら骨を伸ばすためにちゃんと寝るのが必要な時期だからな』

浜｢それは…Aも言えることじゃないか？身長低いし｣

『ぐっ…わ、私はいいんだ。別に忍者になるとかそんなんじゃないから…

それに、先程も言ったように、委員会の手伝いをするのも私の仕事として学園長に任されているからな。あと、昼寝もしたから全く眠くないから！

だから、大丈夫だよ。ありがとう、気持ちだけは受け取るよ』

そう言うと守一郎くんはまだ納得できない顔をしていたが、私の言うことにわかってくれたのか小さい笑みを浮かべた。

浜｢わかった、無理はするなよ｣

『うん。気おつけるよ。おやすみ』

そう言って彼は自室に戻っていくのを見送った後、私は作業の続きをするために腕を伸ばした。