・ ページ22
・
『なっ、！男相手に言いますか、普通…』
鉢屋｢お前は女顔よりなんだから可愛いで十分だ｣
尾浜｢ほんと、Aって小柄だし、そばかすはあるけど、顔は整ってるから絶対女装似合うよ｣
『やめてください…』
そう言われると少し恥ずかしくなった私はかき消すために一口豆腐を食べた。
すると食堂の入口から誰か入ってきた。
不破｢三郎、勘右衛門。大丈夫？｣
竹谷｢あ、Aもいる…って、うわっ！この量、Aが食べたのか？｣
入ってきたのは不破さんと竹谷さんだった。
『不破さん、竹谷さん…何故ここに？』
そう言うと不破さんは私の耳元に近づいて小さな声で話した。
不破｢兵助の豆腐料理で倒れてないか見に来たんだ｣
『あぁ、心配して様子を見に来たのですね』
そう言うと不破さんは｢うん｣と答えて離れた。
竹谷｢それにしても、A凄いなぁ、この量全部食べたのか？｣
『はい。ですが、あとこの湯豆腐食べたらお腹いっぱいになりますね』
不破｢それでも凄い食べてるよ…こんな小さい体なのに｣
鉢屋｢雷蔵これを見てくれ。A、こっち向け｣
『えっ…なんです、んぐっ！』
そう言うと鉢屋さんは無理矢理私の口の中に何かを入れた。
噛んでみると、それは卵豆腐の味で、卵の風味とかけてあった出汁が混じりあい、美味しさのあまりに頬が綻んだ。
『これも美味しい…』
鉢屋｢なっ。可愛いだろ？｣
不破｢確かに。すごく可愛い｣
竹谷｢美味しいって言わなくてもわかる顔だな｣
『って！鉢屋さん、何してくれるのですか！』
鉢屋｢まぁまぁ、そう怒るな。雷蔵にもお前の可愛さに共感して欲しかっただけだからさ｣
『だからって、突然あんなことをしたら危ないですよ！』
尾浜｢いや、怒るとこそこなんだね｣
久々知｢あれっ、雷蔵と八左ヱ門がいる。
みんなして何しているんだ？｣
片付けが終わったのか割烹着を脱いだ久々知さんが私達の会話に入ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お昼寝 | 作成日時：2021年3月20日 22時
