【忍たま】私は幸せを願った2 (ページ19)

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私が豆腐を食べる話ページ19

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あれから、あっという間に一週間の時が過ぎた。

保健委員の仕事に少しは慣れ、最初の日に会っていなかった川西左近くんと鶴町伏木蔵くんとも仲良くなった。

最初は伏木蔵くんとは直ぐに仲良くなれたけど左近くんはそんな簡単に仲良くなれなかった。

けど、私の努力のかいを評価したのか自然と仲良くなれた。

ちなみに左腕の傷も少しずつ治ってきたが、まだ包帯は外せない状態のままだ。

さて、今、私は休みをもらって廊下を歩いている。

この一週間、休まず働いたせいで保健委員のみんなに休めと怒られてしまった。

けど仕事が好きな私にとっては苦ではないと言ったのだが、善法寺さんに

｢本来なら君は仕事を休んで治療に専念するはずなんだから、これ以上仕事をしたいのならせめて週に一回は休みなさい！

今日はみんな授業休みで手は足りているから！｣

と言われ、下級生のみんなにも説得された結果、今、こうして休みをもらい、自室に向かって廊下を歩いている。

ただ、休みをもらっても、何をするか決めていない。

いつもだったら筋トレや素振りをするのだが、この怪我でこの時間帯に運動なんてしたら、見つかって怒られるのがオチだ。

じゃあ勉強しようと図書室に顔を出したが、みんなもお休みのせいで部屋全体に忍たまの生徒が多くて諦めた。

なら、自室に行って今ある分の本で勉強しようと考えた私は自室に向かって廊下を歩いているところだ。

すると、後ろからドタドタと2人の足音が聞こえてこちらに近づいてくる。

そして、私の両肩に手が置かれ、私は大きな悲鳴をあげながら後ろをふり返った。

『お…尾浜さん、あとは…えっと、鉢屋さん？』

そこには息を切らした2人が私の肩を掴んでいた。

尾浜｢A、お前…ご飯を食べるのが好きだって聞いたぞ…｣

『な…何故、それを』

鉢屋｢今暇だよな、暇だよな！よし…なら一緒に来てくれ｣

そう言って私の返事を無視して鉢屋さんは私の腰を掴み、担ぎあげた。

鉢屋｢走るから口閉じてろよ。舌を噛むからな｣

『ちょっ…なんですか！一体、どこに連れていく気ですか！』

尾浜｢大丈夫！食堂に行くだけだから！｣

そう言うと鉢屋さんと尾浜さんは食堂に向かって走りだした。