【忍たま】私は幸せを願った2 (ページ11)

今日:28 hit、昨日:18 hit、合計:49,177 hit

私がお礼をされる話ページ11

・

五年生の皆さんと別れて事務室に戻り仕事をしているとあっという間に昼の時間になったので私は一人で食堂に向かった。

小松田さんはと言うと、頑張ってまとめた書類を転んでばらまいてしまい、吉野先生に怒られてしまった。時間もかかりそうなので先に私一人で食堂に行くことになった。

食堂の入口のメニューを確認して食堂の中を見ると人が少なかったことに安心した私は食堂に入った。

『おばちゃん、Bランチ下さい』

おばちゃん｢あらっ、もしかして一人？お盆持てそう？｣

『あ…まぁ、近くの席に行けばこれぐらいなら』

夢前｢あの！それ、僕に運ばせて下さい！｣

急いで来たであろう息を切らす夢前くんが私の言葉をかき消すぐらい大声で叫んだ。

『いやいいよ、これぐらいなら運べるから』

夢前｢な、なら助けてくれたお礼として運ばせて下さい！｣

もしかして、私の怪我を気にして急いで来たのだろうか。それともお礼をしたいがために私を見つけた途端走ってまで来たのだろうか…

きっと答えは両方だろう。

土井さんも言っていた。ちゃんとお礼がしたいと
なら、心配させてしまった彼に甘えてしまおう。

『じゃあ、お願いしてもらおうかな』

そう言うと彼は可愛らしい笑顔を浮かべて｢はい！｣と元気に返事をした。

おばちゃん｢はい、できたわよ。よろしくね｣

夢前｢はい！Aさん、どこに座りますか？｣

『じゃあ…ここでいいかな』

私が指名した受付の手前の机に行き夢前くんはその机にお盆を置いてくれた。

夢前｢あの、一緒の机で食べてもいいですか！｣

『…いいよ。早くおばちゃんに頼んできな』

そう言うとまた可愛くて明るい笑顔を浮かべ元気に返事した彼は受付に行って注文をしに行った。

人が苦手でも小さい子なら大丈夫だ。
…かと言って馴れ馴れしくはできないけどね。

彼を待っていると入口から可愛い少年達の声が聞こえて入ってきた。

乱太郎｢あれっAさんだ！｣

きり丸｢Aさん、こんにちは｣

しんベヱ｢こんにちは！｣

そこには一年は組の彼らだった。