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その声に目を向けると、そこには竹谷さんが片手に網を持ちながらこちらに向かってくる
竹谷｢やばい音が聞こえたから来てみたが…大丈夫か？｣
夢前｢はい！Aさんのおかげで無事、雫が見つかりました！｣
夢前くんの腕の中からにゃあと可愛い声が聞こえるこの猫は雫という
まだ子猫で三毛猫だ。フワフワした毛並みとクリクリなお目目がみんなの心を癒してくれる。
竹谷｢そうか、Aありがとう｣
『いえいえ、この子達が無事で何よりです。では私は仕事に戻ります』
左腕のことがバレる前に逃げようと彼らに背を向けて急いで仕事に戻ろうと走った
けど、私は気づかなかった。
先程の出来事を見ていた人がいたなんて。
走っている途中、右腕を誰かに力強く掴まれる
私は驚いて咄嗟に後ろを向くと、そこには私の知っている人が黒いオーラをだしながらニッコリと笑っていた。
久々知｢A｣
『…く、久々知さん、どうかしましたか？』
殺気とは違うが、明らかに怒っているオーラに少し体が震える。
私は何かやらかしたのだろうか、もしや仕事をサボったことか？それとも、無闇に後輩に触るなって怒ってる？
冷や汗を大量にかく私に、久々知さんの手が伸びる
つい身構えてしまったが久々知さんはお構いなく私の左袖を掴んで捲り上げた
久々知｢…やっぱりな｣
するとそこには、血が滲んだ包帯が痛々しく見える。
きっと、さっきの衝撃で傷が開いたのだろう。
『あ…』
呆気に取られている私に久々知さんはため息を吐く。
久々知｢さっき見ていたんだ、三治郎を助けた君を。すぐに保健室に行くかと思えば仕事に戻ろうとするなんて、流石に俺も驚いた｣
すると久々知さんは私の右腕を掴んでズカズカと歩き始める。
『あ、あの、私は仕事に戻らなければ…』
久々知に｢その怪我で仕事はできないだろ。君が何しようと無理矢理にでも保健室に連れていく｣
私は彼の掴む手を離そうと力強く引っ張るが全くビクともしない
大きな手が、私の右腕をガッシリと掴まれていることがわかる。流石、男の子だ。
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 良いお話ですね〜(∩´∀`∩) (2023年2月11日 0時) (
レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
猫結び(プロフ) - 涙脆い幽霊さん» 嬉しいお言葉と応援ありがとうございます！初投稿でまだまだ未熟な所もありますが、このコメントをバネに頑張って夢主ちゃんが幸せになる結末を書いていこうと思います！ (2021年3月7日 21時) (レス) id: f6b7f3f5e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙脆い幽霊 - こんばんは。第一話だけで、涙を流しました！これからも応援しています！！無理せず、頑張ってください！ (2021年3月7日 21時) (レス) id: 8867205e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お昼寝 | 作成日時：2020年4月16日 2時
