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事務室に入りすぐに戸を閉める
腰をズルズルと床におろし私は深いため息をついた
『ほんと…自分が情けない』
転生前の事情とはいえ、年下相手にビクビクしている自分が恥ずかしい
いや、年下にしても顔立ちや体格がもうできあがってるところが恐ろしい、さすが忍者をめざしている者だ…
すると近くから足音が聞こえ私は反射的に立ち上がる
小松田「Aくんごめんね、一緒に食堂行けなく…って大丈夫!顔色悪いよ!」
『あ、大丈夫です。
初対面の人に慣れていなくて、少し疲れました』
小松田「そっか、無理しないでね」
『はい…』
今、自分はどのように振る舞い、どんな気持ちで生きていけばいいのかわからない
みんなから見たら、私は13歳の少女、けど中身は17歳
自然に生きるなら13歳の純粋な気持ちで生きればいいと思うが、私にそんな気持ちがわからない
13の時は、暴力しかなかった
親に褒めてもらう一心で大変だった時期だと思う
せめて転生するなら記憶を消去されてればよかったのに…
この設定の小説の主人公なら、自分らしく過ごし、しっかりと現実を受け止めて前を向いて進んでいる。
怯えたり辛いことがあってもすぐに立ち直って前に進み続けてハッピーエンドを迎える
なんて、同じ設定なはずなのに私はできない…現実はそうも上手くいかない
けど、流石にこのまま人にビクビク怯えてたらダメ、相手に失礼だ。せめて、猫を被ってもいいから怯えてることを人前では隠そう…私が頑張れるのはこれしかない
小松田「…Aくん、本当に大丈夫?」
『…大丈夫ですよ小松田さん。
私はこの仕事の続きしますね!』
今は、目の前の事に全力を尽くそう。まだ初日だ、ここでグズグズしてる暇なんてない
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - 良いお話ですね〜(∩´∀`∩) (2023年2月11日 0時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
猫結び(プロフ) - 涙脆い幽霊さん» 嬉しいお言葉と応援ありがとうございます!初投稿でまだまだ未熟な所もありますが、このコメントをバネに頑張って夢主ちゃんが幸せになる結末を書いていこうと思います! (2021年3月7日 21時) (レス) id: f6b7f3f5e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙脆い幽霊 - こんばんは。第一話だけで、涙を流しました!これからも応援しています!!無理せず、頑張ってください! (2021年3月7日 21時) (レス) id: 8867205e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お昼寝 | 作成日時:2020年4月16日 2時