四話 ページ5
だんだんと近づいてくる足音。
走っている様子もなく、ゆっくりと音が鳴り響く。私といえば、足音とは対照的に焦りに焦っていた。
中原君来た？ラブレター読んでくれたの？来ないかもって落ち込んでたけど、やっぱり優しいもんね、大好き。
屋上の扉がそっと動く。ゆっくりと。まるで焦らすみたいに。
そして完全に扉が開く。逆光で見えづらいが、そこには背の高いシルエットが＿＿＿＿
ん？背の高いシルエット？
相手が屋上に足を踏み出す。段々と明るみになるその顔。
なんで、彼が………。
どうして此処にいるの、太宰君。
「やあ、ラブレターをくれたのは君だったのかい」
女子ならば誰もが見惚れる様な優雅な笑み。しかし今の私には悪魔の笑みにしか見えない。
太宰君、これは違うんだ。間違えて君の靴箱に入れちゃっただけで＿＿＿＿。
云おうとしてはっとする。太宰君みたいな人気者が私と付き合うわけない。どうせ振られるし、何も云わなくても大丈夫だろう。
「嬉しいよ。私も君のこと、気になっていたから」
＿＿＿＿だと思っていたのに。
「これで両想い、だね。これからよろしくね」
思っていたのと違う。
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嘘だろお前まさか - ﾏﾁﾞこの小説好きです…これは切実に夢主ﾁｬﾝと中也結ばれて欲しいけど、太宰ｻﾝの小説(メタ)だし太宰ｻﾝの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいﾝ…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか！！！！ (2月20日 22時) (
レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か！？太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年12月5日 15時
