三十話 ページ31
翌日。担任の先生がザワザワとした教室を制する様にに入ってきた。
「テストを返すぞ」
先生のその一言で一度静まった教室がまた騒然とする。表立って騒ぎはしないが、私も内心で荒ぶっていた。
____大丈夫大丈夫。あれだけ勉強したんだし、少なくとも赤点は回避できてるはず。しかもあの太宰君が手伝ってくれたんだから。あんだけ勉強して点数上がってなかったら、流石に自分を疑う。
「松下」
「え、は、はい!」
頭の中で悶々と考えている内に、ついに名前を呼ばれた。小走りで教卓へと向かう。国語、数学、社会、理科、英語という順番で無造作に手渡される。
自分の席へ戻る途中、太宰君と目が合った。太宰君は頬を緩めて微笑んだ。それに対して小さく手を振った。
ドキドキと高鳴る胸を押さえてテストをパッと開いた。
国語56点、数学43点、社会51点、理科49点、英語53点。
や、やった〜!!
どの教科も前回より15点以上上がった。数学に関しては25点。
太宰君の方へ振り返る。どうだった、と声を出さずに云う太宰君に親指を立てた。
____バッチリだよ!
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嘘だろお前まさか - マヂこの小説好きです…これは切実に夢主チャンと中也結ばれて欲しいけど、太宰サンの小説(メタ)だし太宰サンの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいン…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか!!!! (2月20日 22時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か!?太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘たまき | 作成日時:2023年12月5日 15時